南フランスの彼の実家に滞在中、彼の両親から
弟の結婚式のビデオをkicoにみせたほうがいいんじゃない?きっと彼女も興味があるはずよ!
っていう会話が聞こえてきた。
彼らはなぜかわたしに弟の結婚式のビデオを見せたがる。
前回の滞在の時にもこの会話があって、なんとなくぼやかして見なかったけど、
今回はどうしても見せたいらしい。
ちなみに、わたしは結婚情報誌の仕事をしてたので、日本の結婚式には結構詳しい。
わたし、人の結婚式には興味ない(爆
本人や身内だと楽しいかもしれないけど、他人の結婚式のビデオって、そんなにおもしろいもんじゃないよね。けど、今回は負けて、むりくり一緒にみることに(笑)しょうがない。
まぁ、フランスの結婚式がどんなものか確かめてやろうとっ。
フランスの結婚式の長い1日
ちなみに、彼の弟はリヨンの近くの小さな村で、そこのお嬢さんと結婚したので伝統的で昔ながらの結婚式だったそうです。
市役所で結婚式
結婚式当日、昼過ぎにまずMairie 役場に集合。カップルはタキシードにウエディングドレス姿、身内や友達も正装。
日本だと式が始まって入場まで身内くらいにしかウエディングドレス姿を見せないんだけど、フランスではすでに花嫁花婿登場。
結婚の誓いをしてる映像はちょっと感動的それぞれの両親たちも涙ぐんでるし💧日本のと同様に感動的。
教会で結婚式
次に、新郎新婦はオープンカーに乗って、近くの教会まで移動。
教会で、教会式の結婚式を挙げます。
市役所と教会で挙げる結婚式があるとは知ってたけど、どっちともで挙げるらしい。本格的だなぁ。
披露宴パーティ
次はまたまた移動して、町の披露宴会場へ。披露宴会場と言っても salle de fête といって体育館のような広い会場を借りたものらしい。結婚式場っていうものがフランスにはないので、町のこういう場所で披露宴を開くらしい。
会場内にバスケットのネットとかあって、とてもカジュアル。
そこで、結婚披露宴。
料理は会場では作れないので、トレトゥールを頼むんだそうです。かなり豪華な料理が並んでます。まずは前菜からメインってフランス料理らしく進んでいくんだそうです。
日本のように高砂に新郎新婦ってスタイルではなく、新郎新婦は友達の席で一緒に食べてた。ブュッフェだったのでふつうに新郎新婦も取りに行ってるし。かなりカジュアル!
食事がなんとなく落ち着いたら、カラオケ。
円もたけなわな頃に、新郎新婦が社交ダンスを披露。
彼の弟は練習してこなかったのか、リズム感がないのか、かなりぎこちなくステップを踏み、みんなの失笑をかってた😏
その社交ダンスを皮切りに、みんなでダンス!
最初はフランスで言うところのディスコティックで踊るようなダンス。これがおそらく数時間続く。
疲れた頃にデザートのケーキが登場。ピエスモンテを始め豪華で大きなホールケーキがいくつか。
甘いデザートで疲れが癒やされたところで再びダンス(笑)
19時頃から始まった披露宴も夜中の12時過ぎ。新郎新婦もゲストも顔が疲れてるし😥でも、踊る。
ちょっとまったりしてきたなぁって頃にカラオケ。
そして、シャンパンタワー。
シャンパンのご褒美がもらえたところで、
また、ダンス😅
みんなで手を繋いで踊るダンス。多分動いてないと寝てしまうのかな。もう参加できなくって席について放心してる人もちらほら。
これがラストでようやく終了!
なんと、朝の5時!!
前日の19時から始まったから10時間の披露宴。
前日の結婚式から入れると15時間程度だろうか。
過酷すぎではないか。
でも、ほんとうに過酷なのはこれから!
結婚式の翌日
親族や友達らは朝の7時に寝て10時に起床。
新郎新婦の新居に行って、キッチンでグロテスクな料理を作るんだそうです。
どんな料理かと言うと…
↓↓↓
チョコレートでつくったぶりぶりなウ○コ、色が色だけにそれっぽい。チョコレートガナッシュにナッツを混ぜてコルネでグルグルとチョコレートを出せばそれっぽいものができる。鍋にチョコレートを溶かしたものとシャンパンを入れて、その上にチョコレートでできたウ○コを置く、ウ○コの上におもちゃのハエを置いて、鍋の周りにトイレットペーパーを巻いて、そこにチョコレートで汚せば、まるで便器にうかぶウ○コ!
っていうグロテスクなものを作るのが伝統らしい。
ほんと?
その作った便器を新郎新婦の寝室に持って行き、疲れすぎて爆睡しているふたりをフラワーシャワーで無理やり起こして、起きたてにこのウ○コ、ではなくってチョコレートを食べさせるらしい。
寝顔を見られても、寝室に勝手に入ってこられても、寝不足だけど、朝イチでウ○コ食べさせられても、全然起こらずにニコニコしてる新郎新婦…。
結婚ってこんなにハッピーなものなのか…。
無理やり起こされたあとは、庭でみんなに朝食を振る舞う。寝ぼけた感じの新郎新婦とその親族。
そして、また前日の披露宴会場に行って、親族とゲスト達に昼ごはんを振る舞う。
披露宴会場の横はペタングができる施設があるので、みんなでペタング大会。そこでも飲み物を振る舞う。
最後は花嫁の疲れきった表情
っていうところでビデオは終了。
披露宴が始まってからすぐはゲストも楽しそうだったが、夜中を過ぎると疲れた表情になっているのが披露宴の過酷さを物語っている。ダンスすることで動いていないと眠ってしまうから仕方なく動いてるみたいな感じだろうか。
翌日も楽しそうに振る舞って入るものの疲労の色が見える(笑)
新郎新婦も同様でかなり幸せそうではあるが、かなりの疲労が出ている。
フランスの結婚式ってこんなに過酷で疲れるものなのか…。
ビデオを見ながら、わたしだったら途中で寝てしまうだろうなぁ、主役だったとしてもとか、寝不足の中起こされたらゲスト相手でもぶちぎれるだろうなぁとか想像してしまった。
ビデオを見ながらニコニコして結婚式を思い出しているマミーとパピー。楽しかったね〜疲れたけどってニコニコ…。
わたし、や、や、や、やりませんよ、結婚式…
こんなにハードな結婚式ムリです〜〜〜寝ちゃう〜
ちなみに彼の弟のお嫁さんはわたしと同じ年で超若いときに結婚したの。若いならやれるけど、今はムリです〜〜。
日本の結婚式から披露宴までは長くても4時間程度です。披露宴だけでは2時間、長くても3時間に設定してあるところがほとんどだと思う。それに対してフランスは日をまたいで丸1日。フランスでは結婚式は長時間だけどすごく安くできるらしいけど、日本はこの4時間程度の結婚式でだいたい500万円くらいは消費するからすごいよね。
日本のはたったの4時間程度だから結婚式自体に憧れる人は多いけど、フランスの結婚式は長丁場だから式自体に憧れる人はいるんだろうか?わたしも結婚式やりたいみたいな。若かったらやれるか。
フランスには結婚という制度はもちろんあるけれども、結婚という形式を取らなくっても PACS パクスも選べるし、パクスも結婚もしなくっても普通のカップルとして成立する国で、結婚という形式を取ってしまうと別れるときに非常に大変なんだけれども、それでもやっぱり結婚を選ぶカップルは多いんだそうです。その理由は憧れっていうから、ちょっと意外だった。やっぱり結婚は永遠の憧れなんだね。
でも、このフランスの結婚式って、
結婚はこの結婚式のように長くて過酷なものだから覚悟しておきなさいっていう教訓なんじゃないかって思う。
結婚後、結婚生活がちょっとイヤになったときにこの結婚式の過酷さを思い出すんだろうか。
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