本を使ったフランス語音読練習のしかた|八十日間世界一周

フランス語音読

フランス語の音読の練習をしていたときにつかっていた「八十日間世界一周」という本の使い方です。最後に音読をやった効果も載せています。

音読は初級フランス語を勉強している中で最も効果を感じた勉強法です。

音読の勉強法とは?

フランス語音読
初級文法を勉強した後に、文法はなんとなく分かっているし、知っている単語なのにぜんぜん聞き取りができていませんでした。そんなときに勉強していたのが...

本の内容

わたしが音読につかった本は「八十日間世界一周」という有名な小説のリライト版です。

冒険小説のため動きがあり、つづきが知りたくてどんどんフランス語の文章を読み進めていきたくなります。続きが読みたくて楽しみながら勉強できる教材は最高です。

冒険小説が好きな方、勉強がつまらないと思っている方にぴったりです。

わたしもこの本を使って、音読をしてフランス語を知ることが楽しくなって、もっと勉強したいという気持ちにさせてくれました。とてもおすすめです。

フランス語で読む八十日間世界一周
SFの父・ジュール・ヴェルヌの冒険小説「八十日間世界一周」をやさしいフランス語で書あらためた内容です。原本は難しいですが、初級レベルの方でも理解しやすく音読できる内容になっています。

フランス人ナレーターによる朗読音声(100分)、日本語訳、文法の解説、重要語句・表現のリスト付いています。

[あらすじ]

主人公のフォッグは、クラブの仲間と賭けをし、80日間で世界を一周する旅に出ることに。同じころ、ロンドン市内の銀行から紳士風の男によって大金が盗まれた。

フォッグ氏が犯人だと考えたフィックス刑事は、逮捕すべくそのあとを追う。

はたして犯人はフォッグ氏なのか。そしてフォッグ氏は約束の時間にロンドンに戻ってこられるのか。インドから香港、日本、アメリカ大陸へ。

忠実な召使いパスパルトゥーを連れて、世界一周の旅が始まる。

ページ数 182ページ
CD音声 有り(100分)
価格 2,592円
おすすめ度

Amazon で見てみる

音読のしかた

5 Chapitre(章)に別れています。

  1. 1章の中の文章を区切る
  2. 文章を理解します
  3. 音声を聞いて発音やリズムを確認します
  4. 声に出して読み込んでいきます
  5. 一文ずつ音声を聞いてリピーティングします
  6. 文章をシャドウイングしていきます
  7. 本一冊やります
  • リピーティングとは?

音声を一文聞いて、再生をいったん止めて、正確に真似して声に出す方法。

  • シャドーイングとは?

音声を聞いて、そのまま後を追いかけながら、声に出す方法。再生は止めません。

 

文章を区切る

好きな長さに文章を区切ります。目安は音声で5分前後です。小説ですので区切りの良いところでかまいません。

文章が短いと音読の訓練の負担が軽くなりますし、長いと重くなります。最初は短めにするとやりやすいです。

この区切った文章を1グループとします。

文章を理解します

文法や構造、日本語の意味を理解していきます。訳はわざわざノートに書いたりしません。

フランス語の音読のしかた

音声を聞いて発音を確認します

CD音声を聞き、発音やリズムを確認します。

声に出して読み込んでいきます

口に出して発音します。正確に発音できるようになるまで何度か繰り返します。

発音やリエゾンなどが分からない場合は、音声CDを聞き直します。

リピーティングします

一文ずつ聞いて、リピーティングします。一文が長い場合は適当な場所で区切ってもかまいません。

この時はテキストを見ながらリピーティングしてかまいません。

1グループをリピーティングしていきます。スムーズに発音できるまで繰り返します。目安として20回くらい。

フランス語の音読のしかた

音声なしでテキストを見ながら音読する

つぎは、音声なしでテキストを見ながら声に出してフランス語の文章を発音していきます。

発音が分からなくなったら、音声を聞いて確認します。

これもスムーズに音読できるようになるまで繰り返します。目安として20回くらい。

リピーティングする

もう一度音声を聞いてリピーティングをします。目安とて10回くらい。

シャドーイングする

音声を聞きながら、シャドウイングをしていきます。

ここまで何度も音読を繰り返しているので、スムーズにシャドウイングができるようになっているはずです。なっていなかったら、戻ってやり直しましょう。

テキストを見ながらやってもかまいませんし、途中からはテキストなしでシャドウイングができるようになっているはずです。

目安で50回ほど繰り返します。

フランス語の音読のしかた

これで音読が終わりです。1グループで100回分の音読を行います。

結構時間がかかり、根気も必要です。

これを繰り返していきます。

20分の音声分の音読をおこなう場合にかかる時間

20分×100回=2000分⇒33時間

音読の効果

音読を始めてから2ヶ月が経ったときの効果を紹介します。

2ヶ月で20分の音声分を100回行いました。1日30分程度です。

  • 初見の単語もスペルを見たら発音できてる
  • リエゾンもできるようになってる
  • フランス語の文章が口からするっと出てくるようになった
  • 日本語訛りの発音がなくなってきつつある
  • 聞き取りができるようになっている

音読していた文章は100回も読むのでスラスラと音読できるようになるのは当然ですが、ほかの初見の文章も引っかからずに読むことができるようになったと感じています。

長文を音読しているうちに、単語自体の発音ではなく、アルファベ単体の発音に慣れていっているので発音ができるようになった。

リエゾンも文章を読む際にも、会話の際にも自然に出てくるようになりました。この単語とこの単語だとリエゾンするよねってことが感覚で分かるようになりました。

といってもそれまでが、フランス語を引っかかりながらしか読めなかったので、効果を感じやすかったのかもしれません。

また、以前は頭の中で文法を考えながら話していたので、スムーズに話せなかったのですが、ある程度すらすらとフランス語が口から出てくるようになってきました。

そして、日本語訛りの発音が少しはフランス語っぽい発音に近づいていっているのではないかと感じています。フランス人が発音の下手な人にするしかめっ面が少しだけ減りました。

音読は聞き取りができるようにもなります。発音できない単語は聞き取れないし、声に出して発音していって身につけたフランス語は聞き取れるようになります。

2ヶ月の音読をやった効果なので、まだまだ足りないところばかりです。わたしが感じている効果もほんの少しだと思います。ただ、続けていけば、流暢なフランス語に近づいていくのかもしれません。

初級フランス語を勉強している中で最も効果を感じた勉強法です。だまされたと思ってお試しください。

こちらに音読・シャドウイングのしかたをまとめています。

フランス語音読
初級文法を勉強した後に、文法はなんとなく分かっているし、知っている単語なのにぜんぜん聞き取りができていませんでした。そんなときに勉強していたのが...

関連記事

フランス語音読

ネットラジオRFIをつかった音読の勉強のしかた

フランス語音読

フランス語の音読に使えるおすすめの勉強本・小説

フランス語音読

フランス語の音読・シャドウイングのしかた