もうすっかりと秋、というか冬なんじゃないかって感じるくらいに寒くなってきたリヨンです。
わたしの好きなお笑い芸人のバナナマンが、「お盆終わったらもう正月」って言ってたんですが、まさにそのくらいときが流れるのが早いです。もうすぐ、明けましておめでとうです。
ところで、フランスに住みはじめて2年目に入ったころに、ようやくフランスの健康保険に加入できました。滞在1年目は日本で入ってきた保険があったために、保険の心配はなかったのですが、2年目にはフランスで入れる保険はないかと探していました。
で、すぐに見つかったのがフランスの健康保険。
外国人もフツーに加入できるって聞いてびっくり仰天です。知らなかったぁ〜。
すぐに手続きをしたのですが、なんと、健康保険に加入できたのは4ヶ月後。外国人も無料で加入できるんだけど、手続きがすすまずにイラっっとしてました。
今回は、フランスの健康保険の加入の仕方と加入までの流れを紹介します。
フランスの健康保険とは?
フランスの健康保険証は Carte Vitale といいます。日本でいうところの健康保険証のこと。フランスでは外国人であっても3ヶ月以上滞在している人は加入することができます。しかも、加入はフランス人でも外国人でも無料です。
日本だと健康保険に加入すると、会社員でも給料から保険料が差し引かれるし、自営業だったりすると月2〜3万円もかかります。それに比べるとフランスって保険制度がしっかりしてるなぁって思います。
この Carte Vitale を持っていると、医療機関で払戻しを受けれます。日本と違うのは最初に全額を払って、後に銀行口座への払戻しがあるっていうところ。
例えば、一般医で診察してもらう場合は、だいたい25ユーロかかるのですが、後に24ユーロの払戻しがあります。わたしの場合は、一般医での自己負担は1ユーロだったことが多いです。また、処方箋のある薬も払戻しがある場合があります。
参考記事:フランスでピルを処方してもらうまでの流れ
ですので、軽い病気であれば自己負担はものすごく低いです。
ただ、医療機関や治療内容によって払戻しの金額は異なってきます。
フランスの健康保険の加入するまでの流れ
わたしがフランスの健康保険書を取得するまでの流れをまとめました。フランスらしいごたごたがあります…。
フランスの健康保険に加入できる条件
先にもいいましたが、フランスに3ヶ月以上滞在している人であれば、外国人でも加入できます。3ヶ月以上の滞在なので、ビザの取得は必須です。
問合せに行く
最寄りの Assurance maladie の事務所へ行き、必要な書類を問合せます。身分や年齢などによって必要な書類が異なってきます。
電話で問合せてもいいけど、イマイチ公的な人たちって信頼できないから直接出向いたほうがいいと思います(笑)あと、最寄りの事務所でなくてもどこに行ってもかまいません。
必要な書類
- 身分証明書(ビザ、パスポート、滞在許可書など)
- 住所証明書
- 銀行口座の情報がわかるもの
は最低限必要です。
*必要な書類については、本人の身分や状況によって異なります。また、フランスなので担当者の力量によって変わってくるかもしれません(笑)一応、上記に必要最低限に必要なものをかいていますが、私の場合はほかにも必要な書類がありました。身分や状況によって異なることもあるため、詳しくは記載していません。ですので、直接Assurance maladieに問合せることをお勧めします。
身分証明書と住所証明書は滞在許可書はあらゆる手続きに必要なので、すぐに準備できるようにしておきます。わたしは万全にしたいので、戸籍謄本の原本と公的翻訳も付けました(←絶対じゃないです)。
そして、払戻しが受けれるための銀行口座の情報も必要です。わたしはそれまでフランスで銀行口座をもってなかったので、あわてて作りました。だって、日本で作った国際キャッシュカードのほうがつかいやすいし。
ほかに身分によって必要なものが出てくるので、聞いてみましょう。
必要書類を提出
必要な書類を Assurance maladie の事務所に行き、直接提出します。
書類が郵送で届く
通常は1ヶ月以内くらいに書類が自宅に届き、書類に間違いがないかを確認し、サインをして送り返します。
一緒に証明写真も同封します。写真は健康保険証に貼られるものなので、キレイに写ったものを用意したほうがいいです。
Carte Vitale が到着
送り返してから、2週間後くらいに Carte Vitale が送られてきます。
これで、健康保険が使えます!!
といいたいけど、スムーズにすすまないのがフランス…
健康保険に加入できる流れはたいして複雑でもなく、とてもシンプルなものなのですが…。
わたしの場合は、必要書類を提出してから、いつまで経っても書類が届かず…。
電話して問合せてみるも、「書類はしっかり受け取った、今手続き中」との回答。
4月の頭に書類を提出して、待てど暮らせど連絡がなく、バカンス終わりの7月末に事務所に行ったら、すでに手続きが完了していて、わたしの健康保険の手続きも完了しているとのこと(怒怒怒…
それまでの間、日本で加入してきた長期旅行保険を延長しています。月数万円もするんだから〜〜〜〜。
こういうところがフランスのお役所仕事なところで、部署が細かく分かれているから、一方で完了していても、他方でストップしていたりして、手続きが上手くすすまないことがよくあるらしい。
わたしのもなぜこんなことになっていたのかは、Assurance maladie の人たちも分からず、だれもわからないんだそうです。
なので、手続きがすすんでなさそうだなって思ったら、Assurance maladie に出向いて、問合せてみることをおすすめします。そして、ひとつの事務所の人がポンコツそうなら、ほかの事務所で問合せてみるといいです。管轄っていうのがないのでどこでもOKです。
ほんとにフランスの公的なところで働いている人ってポンコツが多くって、自分の仕事に責任を感じていない人が多いので要注意です。
あと、完全にわたしの偏見ですが、女性よりも男性のほうがきちんと責任をもって仕事をしてくれます。女性はやっつけで仕事やってますってかんじです。わたしの知る限り、特に年配の女性はテキトーに仕事やってます。
もし違うよっていう女性がいたら申し訳ないけど、だいたいこんな感じ。
フランスの健康保険証 Carte Vitale

フランスの Carte Vitale(見本)
フランスの健康保険証は緑色がベースもので、写真が貼られているのが最新版です。昔に健康保険証を作った人は写真がないバージョンの人もいます。病院に行く際には必ず持参します。
ちなみに、フランスの健康保険証に書かれてある数字ですが、ちゃんと意味があるんだそうです。上の写真で下記にある2から始まる番号のことです。
2 69 05 49 588 158 80 を左の数字から説明します。
- 2: 女性は2、男性は1
- 69: 生まれた西暦の下2桁
- 05: 生まれた月
- 49: 県の数字(外国人は99)わたしたち日本人は99です。
- 588 158 80: 残りの数字は割り振られたもの
いかがでしたか。今回はフランスでの健康保険の加入までの流れについて紹介しました。
わたしのグチも加わっていますが(笑)、フランスに3ヶ月以上滞在する方はぜひ参考にしてみてください。
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kikoさんこんばんは^^
以前お世話になったAKIです!いつも拝見させていただいています♩
ノルマンディーは風が強く雨がしとしとの冬に突入してしまいました…(泣)
私も来年ビジタービザ更新の予定なのですが、保険で少し迷っています。
ビジタービザ更新の際は、長期海外保険でなく、carte vitaleを持って入れば良いのでしょうか?
ビジタービザ更新の際の保険について教えていただけますと助かります><
AKIさん、こんにちは。
ノルマンディーは寒そうなイメージですね。リヨンも寒くなってきました。寒い冬が始まりそうですね
ビザ更新の際には保険加入の有無についてはなにも言われなかったです。もしかしたら、地域や担当者によって違うのかもしれませんが…。
管轄の県庁サイトに必要な書類が載っているかもしれないです。
申請がんばってください!たぶん普通にすればスムーズに取れるはずです。
kico
kicoさん こんにちは!
お返事にお礼をお返しする際にコメントが入力できず、諦めたままになってしまいました。
お礼が遅れ申し訳ありません。無事にCalte Vitalも手に入れ、来週は滞在許可証の申請です^^
無事に済むと良いのですが、、、私が住んでいる地域は事前予約制なので、並ぶ必要はありませんでした。
ノルマンディーにも春の暖かさがやってきました
昨年の9月から大学付属の語学学校に通い、今年の5月で卒業です。
入学にもniveauA2が必要で、入学後も授業についていくのがやっとでしたが、少しずつフランス語が身についてきた気がします。
kicoさんのブログにいつも励まされています。
これからも宜しくお願いします。
AKIさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
Carte vitale良かったですね。滞在許可の申請もがんばってくださいね。
ノルマンディーはもう春がきてるんですね!海が近いのは羨ましいです。リヨンはまだ寒さが残っています。
フランス語の学校と勉強もがんばってくださいね。わたしもがんばっています。
こちらこそどうぞよろしくお願いします!kico
初めてコメントします。どりーと申します。フランスのビジタービザ取得を目指して情報収集していて、たどりつきました。情報が少ないなか、すごく参考にさせてもらっています(とくにフランスで生活する心構えとか)。ありがとうございます。
お聞きしたいことがあります。最初のビジタービザ申請の時に必要な長期海外旅行障害保険がけっこう高額でびっくりしているのですが、必要経費として割り切るしかないでしょうか。
教えて頂けると幸いです。
ど
doriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
仰る通り必要経費として割り切るしかないです。長期海外旅行保険は高額ですが、加入しないとビザがおりません。ほかに方法はありません。
ビザ申請がんばってください!
kico
kicoさま
保険について教えて頂き、ありがとうございました。いまビザ申請に向けて動いてます。不安だらけでしたが、穴が開くくらいブログとツイッター読んで、なんとか安定を保ってます。ほんとうに助かってます。
読んでたら、保険のことも出てきて、二度手間になってすいませんでした。
doriさん、解決できてよかったです。
ビザ申請は決まりさえ守れば、そんなに難しくないと思いますので、あまり深刻にならないようにしてくださいね。
申請がんばってください。kico
こんにちは、初めてコメントさせてもらいます。
私もリヨンに住んでいるのですが、上記の健康保険の必要書類について少し質問させてください。
申請の際、出生届のフランス語訳したものを出されたと思うのですが、アポスティーユのついたものを用意されましたか?日本から取り寄せる予定なので、教えていただけるととても助かります。よろしくお願いします。
ゆきさん、コメントありがとうございます。
わたしは出生届は提出しなかったです。子供の場合ですかね。
必要な書類については、本人の身分(ビザ)や状況、担当者の力量(?)などにより変わってくることがありますので、はっきりとしたことは私のほうからはお伝えできません。Assurance maladie へ直接問合せるのがベストです。がんばってくださいね。kico
とても参考になる情報をご提供いただいて、本当にありがとうございます♡
私もビジターで滞在2年目になり、海外旅行傷害保険からフランスの医療保険に切り替えたいと思っているのですが、今後の許可証更新時は、この保険の証明を提示すれば大丈夫なのでしょうか?kicoさんの更新された実績があれば教えて頂きたく思いました。
どうぞ、よろしくお願いします^ ^