リヨンはフランスで3番目に大きな街です。大学や語学学校の教育機関も多くあり、フランス人学生や留学生の多い街でもあります。
そのため、フランス・リヨンを留学先に検討している方も多いのではないでしょうか。
フランス語を学ぶ目的で留学する場合、私立の語学学校と大学付属の公立の語学学校を選ぶことができます。1年以上の長期で留学を考えている場合、大学付属語学学校に入学しようと考えている方も多いと思います。
今回は、リヨンにある2つの大学付属語学学校を比較して紹介します。
リヨンには、公立の大学付属語学学校のリヨン・リュミエール2、私立のリヨン・カトリックの2校があります。
リヨンカトリック l’Université de Catholique de Lyon(ILCF)
新学期のはじまりは毎年10月からスタートします。
※2016-2017年の場合
期間
- 1er semestre (1学期) : 2016/10/03 ~ 2016/01/27
- Vacances : 秋休み 2016/10/27 ~ 2016/11/02, クリスマス休暇 2016/12/17 ~ 2017/01/02
- 2er semestre (2学期) : 2017/02/01 ~ 2017/05/30
- Vacances : 冬休み 2017/02/25 ~ 2017/03/05, 春休み 2017/04/15 ~ 2017/05/01
semestreとは1学期(4ヶ月)のことをいいます。
授業時間&授業料
- Programme semi-intensif の場合:1 semestre : 208 時間(16時間/週)、1535ユーロ
- Programme intensif の場合:1 semestre : 260 時間(20週/週)、2040ユーロ
場所
大学の所在地:23, place Carnot Lyon
キャンパスはペーラッシュ駅にある広場(プラスカルノ)の横にあります。ペーラッシュ駅の裏手にも新しくキャンパスができました。どちらのキャンパスを使うかはクラスによるとのこと。
公式サイト:リヨンカトリック(パンフレットもダウンロードできます)
リュミエール・リヨン2 Centre international d’études françaises de l’Université Lumière Lyon 2(CIEF)
続いて、公立の大学付属語学学校です。
新学期のはじまりは毎年9月からスタートします。
※2016-2017年の場合
期間
- 1er semestre (1学期) : 2016/09/02 ~ 2016/12/21
- Vacances : 秋休み 2016/10/27 ~ 2016/11/03, クリスマス休暇 2016/12/22 ~ 2017/01/03
- 2er semestre (2学期) : 2017/01/16 ~ 2017/05/20
- Vacances : 冬休み 2017/02/19 ~ 2017/02/26, 春休み 2017/04/16 ~ 2017/05/01
授業時間&授業料
- Cours semi-intensifs の場合:1 semestre 210 時間(12週)、1125ユーロ
- Cours intensifs の場合:1 semestre 280 時間(12週)、1870ユーロ
授業内容例(B1レベル)
CONTENU DES COURS Tronc commun (168 h):基本の授業
- Compréhension de l’écrit
- Production écrite
- Compréhension de l’oral
- Production orale
- Outils linguistiques
- Civilisation
Deux modules au choix* (42 h):選択授業(以下のうち2科目を選択)
- Mode
- Enquête dans la ville
- Ecriture créative
- Français des entreprises
- Art et créativité Validation de la formation
場所
大学所在地:16, quai Claude Bernard
CIEF の受付:ERATO 棟の日本式の2階にあります。受付時間は 13h30 à 16h30
公式サイト:リヨン2(パンフレットもダウンロードできます)
私立と公立の大学付属を比較
授業時間数
どちらも12週(バカンスを含めて4ヶ月)あり、1学期でリヨン・カトリックのほうが2時間少ないですが、まあ授業時間はほぼ同じといえるでしょう。
授業料
リヨン・カトリック(私立)のほうが400ユーロ高いです。私立なので高いのは当然と言えるでしょう。これでも私立の語学学校と比べると安いほうです。1ヶ月にすると100ユーロの差しかないのでさほど大きな差ではないと思います。
公立(リュミエール・リヨン2)は数年授業料が変わっていないそうですが、私立(リヨン・カトリック)は去年より90ユーロくらい上がってました。1年間でこの上昇はなかなかの強気です。
翌年はまた差が開くかもしれません。
授業内容
リュミエール・リヨン2には授業内容がきちんと示してありました。基本科目+選択科目(B1レベル以上)があります。選択科目があるっていうのがいいところだと思います。基本科目だけだと飽きますもんね。
一方のリヨン・カトリックは授業内容は正確には示されてなかったです。フランス語の授業であることはそうなんでしょうが、選択科目があるのか、基本科目は何があるのかは知りたいところですが、情報は載っていませんでした。
パンフレットや公式サイトを見ても、リュミエール・リヨン2のほうが内容を詳しく書いてあります。公立なのにものすごく充実している情報量です。
大学付属の特徴
大学付属と私立語学学校との違いは、大学付属は1学期(4ヶ月)という期間で授業を受け、私立のように毎週や毎月入学することができません。
1学期で12週ありますが、学期の途中でバカンスが2回ずつ入ってくるため、1学期が12週で4ヶ月かかってしまいます。短期間でフランス語を集中して習いたいって言う人にはちょっと不向きななのかな。
立地
リヨン・カトリックはペーラッシュ駅の近くで、街の中心にあり便利な場所にあります。バスやメトロ、トラムが多く停まる場所でもあるので公共交通機関を使って通学する方には便利な立地です。
一方のリュミエール・リヨン2は、ギヨチエール(Guillotière)の南側のローヌ川沿いに位置していて、街の中心から少しだけ離れています。Guillotière のエリアって浮浪者みたいな人が多くって、昼間っから道路で寝てたりふらふらしてる人がいるところなのであんまり雰囲気は良くないです。
トラムが最寄りの公共交通機関で、メトロは少し歩くとあります。リヨン・カトリックに比べると便利ではない立地です。
立地については、住む場所や交通機関によるので、留学前ではあまり参考にしようがないかもしれません。
まとめ
リヨンにある大学付属語学学校の私立と公立の2校をパンフレットを元に比較してみました。
ぜひ、大学付属の語学学校を決める際の参考にしてみてください。
パンフレットや公式サイトだけの情報だと情報量や費用の観点から見ても、公立のリュミエール・リヨン2に軍配が上がりそうです。
また、パンフレットだけでは分からない実際に「公立大学付属語学学校に通った経験談と対策」という記事もご覧ください。
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こんにちは。
フランス語の勉強をしています。
リヨンに留学したく語学学校を調べていますが、なかなかわかりません。
kicoさんのオススメの語学学校はどこですか?
kicoさんが通ってた学校の名前を教えて下さい。
お願いします。
みかんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
語学学校をわたしも全部知っているわけではないのですが、結局のところ学校の優劣よりも自分が学校以外でどのくらい勉強するかっていうところがポイントな気がします。語学学校はどこもさほど変わらないような気がします。アリアンスフランセーズはいいと思います。
フランス留学、がんばってください!! kico