「友だち」っていうフランス語は、Ami,e アミ / Copain, Copine コパン、コピヌ と言いますが、「恋人」「彼氏/彼女」も同じ単語を使います。
- 彼氏:Mon ami モナミ
- 彼女:Mon amie モナミ
所有代名詞が付くだけでニュアンスが少し変わったりとちょっとややこしいですよね。付き合いはじめやビミョーな関係のときって、なんて紹介されたら恋人っていう関係を指すのかって悩む人も多いと思います。
今回は、カップルの関係性をいうフランス語を紹介します。
※以下のフランス語は女性形にしています。男性から女性を紹介する場合です。
恋人ではない
まずは、恋人以外の言葉から。付き合ってはいない、恋愛感情にはないっていうことで、これで紹介されたら付き合ってない感じですね。
ただの友達:une amie, une copine
「une amie ユナミ」「une copine ユヌ・コピヌ」といいます。
友だちを意味する amie, copine に所有代名詞(mon, ma…)が付いていなかったらただの友だちです。C’est une amie japonaise. / C’est une copine japonaise. っていう風に「日本人の友だちです」って紹介されたら付き合っている感じはないです。
知り合い:connaissance
Connaissance コネサンス、知り合いです。付き合っているつもりで、これを言われたら最悪ですけど、あんまり紹介するときには使わないので大丈夫です。
付き合ってる
次は、付き合っているっていう表現です。
mon amie
「mon amie モナミ」といいます。
単純に友だちを指す amie に所有代名詞(mon)をつけると「ぼくの」っていう意味が含まれるので、彼女っていう意味を含みます。ニュアンス的には付き合っていることはさほど強調してないようにも思えます。普通に「わたしの友だち」っていう意味にも取れ、どちらの意味でも取れるんです。
わたしは会社の上司、同僚に紹介するときに C’est mon amie.(セ・モ・ナミ) って紹介されました。どんな場面でも使える言葉のようです。
オフィシャルな場で堂々と「付き合っている彼女です」っていう表現は(フランスでも)あんまりしなようなので、mon amie っていう恋人でも友だちでもどっちでも取れる言葉を使っています。
男女ふたりで一緒にいて、「mon amie」で紹介されたら付き合っていることは確実です。一応、「僕の友だち」って紹介するけど、雰囲気で分かるよね、空気で分かるよねって感じでしょうか。紹介された相手ももっと詳しく関係性を聞いてくることはまずないです。
ma copine
「ma copine マ・コピヌ」といいます。
copine も友だちっていう意味のフランス語ですが、所有代名詞(ma)をつけると彼女・ガールフレンドっていう意味を含むので、C’est ma copine. (セ・マ・コピヌ)って紹介されると間違いなく付き合っているニュアンスになります。ただ、軽い感じではあるので何人 ma copine がいるは分かりませんけど(笑)
仲の良い友だち同士や若い人たち(学生さんとか)同士でよく使っている言葉ですので、あんまりオフィシャルな場では使わないようです。日本語でもオフィシャルな場で「彼女です」ってあんまり使わないのと同じだと思います。
ma campagne
C’est ma campagne.(セ・マ・コンパーニュ) 連れって意味です。
一緒に住んでたり、付き合いが長かった場合に使うことが多いようで、ニュアンス的にはいつも一緒にいる人ですよっていう感じです。友だちよりも近しい関係を指すようです。日本語でも連れって言われると恋人よりもちょっと深い関係っていうニュアンスがしませんか。それと同じような表現です。
親戚や近しい人などへあえて近しい仲って言いたいときに使うようです。ただの彼女じゃなくっていつも一緒にいる彼女ですっていう感じでしょうか。
以上の3つで紹介されたら、間違いなく付き合っているニュアンスを含みます。付き合い始めたばかりのときは上の2つが多いと思います。どの表現も同じような意味ですが、時と場合によって使いかたを変えているようです。
オフィシャルな場でも付き合っているって言うことだけを伝えたいときにはma copineを使ったりします。例えば、病院で医者に付き合っているというニュアンスを伝えるときにはma copineと言うこともあります。mon amie だけでは伝わりにくいし、ma compagne まで言う必要がない時などに使うようです。
恋人だけどあんまり使わない?
次は、恋人っていう意味は含むけど、紹介ではあまり使わないフランス語。
ma petite amie
「ma petite amie マ・プチタミ」といいます。
amie に petite(かわいい)をつけると恋人っていう意味になります。直訳すると「ぼくのかわいい彼女」ですので、あんまり紹介では聞いたことがないです。たしかにわざわざ自分の彼女にpetite ってつけちゃうとわおっ!ってなりますよね。フランスでも同じ感覚のようです。
フランスは愛の国っていうイメージですが、モラルはちゃんとあるような気はします。
mon amoureuse
「mon amoureuse モナムルーズ」といいます。
amoureuse は恋人、愛する人っていう意味ですが、C’est mon amoureuse. 僕の愛する人ですって紹介されたら、ぎょっとしてしまうかもしれません。今までこの紹介を聞いたことはないです。なんとなく小説に出てきそうな表現かなぁ。
以上の2つの表現は、本当に近しい仲の友だち同士とかでは使うかもしれないですね。あとは2人だけのときとか。
まとめ
友だちっていう意味のフランス語に所有代名詞(mon,ma)をつけると「僕の」という意味が加わるので恋人っていうニュアンスになりますが、それぞれ少しずつニュアンスが違っています。フランスはアムール(愛)の国なので、どんな時でも愛情表現をしそうな雰囲気はありますが、きちんと空気を読んで時と場合に合わせた表現を使っているようです。
また、どの表現も愛情の重さを含むものはないので、どのくらいの彼女なのか、真剣なのか?ただのガールフレンドのひとりなのかは言葉だけでは判断できません。そんなときは相手の行動や表情などで判断しましょうね。
ちなみに、わたしは今の彼氏(フランス人)と付き合って1ヶ月目に関係を聞いたら、Aventure 冒険って言われました…笑。冒険だとあんまりピンとこないかもしれませんが、フランス語読みでアバンチュール。フランス語でも日本語でも同じ意味です。最悪ですよね。でも、今ではちゃんとした表現を使ってくれています。
日本だと付き合おうっていう愛情100%の告白から付き合いが始まることが多いかもしれませんが、フランスでは10%くらいから付き合いが始まることがあるんですね。
なんて呼ばれるかが問題なのではなく、今の関係がどうなのかを見極める必要があるみたいですね。
ぜひ、参考にしてみてください。
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