Agneau Pascal アニョーパスカルってどんなお菓子?
アニョーパスカル Agneau Pascal はフランスのアルザス地方で復活祭のときに食べる仔羊の形をしたお菓子のこと。仔羊の首にはリボンが巻かれています。
アニョーパスカルという名前のほかにも Osterlammele / Oschterlammele / Lamele / Lammele とも呼ばれています。オステルラマラ/ラマラと発音します。コルマールのあるオー=ラン Haut-Rhin 地方で「復活祭の仔羊」という意味があります。
主に復活祭の日の午前中に食べられていました。アニョーパスカルのお菓子に砂糖をまぶし、バチカンの黄と白、アルザスの赤と白の旗を飾るのが伝統的なスタイルでした。
その昔、復活祭前の四旬節には卵や肉を食べることが厳しく禁じられていました。四旬節の40日間にもにわとりは卵を産み続け、その卵を消費するために家庭の主婦やパン屋は卵を大量につかうアニョーパスカルを作っていたそうです。
節食しなければいけない時期が終わり、それを祝う意味でも大量のごちそうをつくって食べていました。
仔羊の型はバ=ラン県 Bas-Rhin のスフレンアイム村 Soufflenhiem の赤土を使って作る陶器が有名です。生地を焼いた後に繊細なお菓子の香りが長く残るのが特徴です。
昔から使われていたアニョーパスカルの型は、ゲルトヴィレ村 Gertwiller のパンデピス博物館に展示されています。
Musée du pain d’épices et de l’art populaire alsacien パンデピスとアルザス民族アートの博物館
このアニョーパスカルの歴史は古く、16世紀にはすでに食べられていました。1519年、神学者のトーマス・マナー Thomas Murner の手紙に、男性が婚約者にアニョーパスカルを贈ったとの記述が残っています。
Agneau Pascal アニョーパスカルの情報
名前 | アニョーパスカル | ||
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フランス語 | Agneau Pascal | ||
読みかた | アニョーパスカル | ||
分類 | パティスリー Pâtisserie | ||
生地 | ビスキュイ生地 Pâte à biscuits | ||
クリーム | なし | ||
材料 |
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購入先 | パティスリー Pâtisserie | ||
名産地 | アルザス地方 |