Crêpe クレープってどんなお菓子?
小麦粉や卵、砂糖などを牛乳で溶いた生地を薄くのばして焼いたお菓子のこと。日本でも有名ですが、フランスでもよく食べられるお菓子です。
昔は小麦を挽いて水を加えておかゆのようにして食べており、これを焼けた石に伸ばして焼いたものがクレープの原型です。このような料理は世界中にあります。
この頃は薄いものだけでなく、厚いパンケーキのようなものもありました。今でもフランス各地のクレープは薄いものや厚いものが残っています。
小麦粉だけでなく、そば粉やじゃがいも、とうもろこし粉などをもちいて、甘いだけでなく、塩味のおかずを挟んだりして食べます。
Crêpe には「絹のような」という意味があります。
お祭りの際には必ずと言っていいほど、クレープの屋台が立っています。クレープはパティスリーに売っているのではなく、屋台で焼きたてを食べます。
または、クレープ専門のレストランやカフェなどで食べることができます。
クレプリー Crêperie
クレープ専門のレストランのことをクレプリー Crêperie といい、小麦粉やそば粉のクレープをつかった料理が食べれます。
また、クレープの屋台のこともクレプリー Crêperie といいます。
屋台やレストランではと呼ばれる丸い鉄板をつかって焼きます。地域によっては、ガレトワール Galettoire やガレティエール Galetière と呼ぶこともあります。
クレープの屋台ではその場でクレープを焼いてくれ、中に具をはさみ、四つ折りにして紙皿にのせて提供してくれます。なので、ちょっとだけ食べにくいです。
また、屋台のクレープでは中の具材は甘いものが多く、砂糖のみ、ジャム、ヌテラやマロンクリームなどがあります。それを四つに折ってくれます。
ヌテラとはヘーゼルナッツをつかったペーストで、クレープやパンなどに塗って食べます。毎年2月のクレープの季節になると、ヌテラのメーカーがクレープにヌテラを塗って食べよう!っていう広告をだしています。
日本のクレープとは異なり、丸めたり、生クリームやフルーツを詰めるということはありません。
フランス北西に位置するブルターニュ地方ではクレープの名産地とされており、クレープリー Crêperie というクレープが食べられる店がたくさん見られます。
食事として食べる生地は小麦粉のかわりにそば粉をつかっていることも多く、ハムやソーセージ、チーズなどを入れています。デザートとして甘いデザートもあります。
クレピエール Crêpière
もちろん家庭でもクレープを作ることはあり、クレピエール Crêpière というクレープ生地用のフライパンで焼きます。
クレープの日
フランスでは2月2日にはクレープを食べる習慣があります。
2月2日の聖母マリアのお清めの日に食べていたことが由来となったとされています。
この日は聖燭祭ともよばれており、キャンドルに火をともして行進する行事が行われていました。
その行事が転じて今では、ちょっとした遊びの要素が含まれています。
フランスではクレープをつかった運試しがおこなわれます。
右手にお金、左手にクレピエールをもちます。焼けたクレープ生地を空中にほうり投げて、その生地をうまく元のクレピエールにキャッチすることができたら、この年は幸運が訪れて、お金に困らないとされています。
Crêpe クレープの情報
名前 | クレープ | ||
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フランス語 | Crêpe | ||
読みかた | クレップ | ||
分類 | パティスリー Pâtisserie | ||
生地 | クレープ生地 Pâte à crêpe | ||
材料 |
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購入先 |
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名産地 | ブルターニュ |