Nougat ヌガーってどんなお菓子?
ナッツを砂糖や蜂蜜で固めたねっとりとしたお菓子のこと。小麦粉を使っておらず、オーブンで焼かないためコンフィズリの一種です。
すでに古代ローマ時代には、ヌガーの原型である木の実を蜂蜜で固めた食べものが作られていました。現在と同じヌガーは16世紀はじめに作りはじめました。
一般的なヌガーは白ヌガー(ヌガー・ブラン Nougat Blanc)といいます。
砂糖や蜂蜜、水飴、転化糖を白くなるまで練り合わせて、ナッツ類を加えてさらに混ぜ合わせて作ります。卵白や牛乳、ゼラチンなどを加えて、生地を軽くすることもあります。
アーモンドなどのナッツ類は生地の15%以上含まれていなければいけません。
生地は大きな塊のまま固め、適当な大きさで切り分けます。
現在では、フランスの南に位置するモンテリマールという町のヌガーが有名です。
モンテリマールのヌガー Nougat de Montélimar
モンテリマール Montélimar はオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の南方にある町です。プロヴァンス地方近くに位置しているため『プロヴァンスの入口』といわれています。
このモンテリマールではヌガーが銘菓となっています。ヌガーはコンフィズリ店で販売していますが、定期市などの催し物の際にも大きな塊で展示してあり、量り売りで購入することができます。
17世紀、農学者オリヴィエ・ドゥ・セール Olivier de Serres がモンテリマール周辺の地域でアーモンドの栽培をすすめました。アーモンドが採れるようになったことにより、ヌガーの製造も盛んになっていきました。
1701年、モンテリマール市長がルイ14世の孫であるブルゴーニュ公に100kgのヌガーを献上したという記録が残っています。
蜂蜜や砂糖を練った生地はとても重く、混ぜるのに力のいる仕事ですが、手作業で行っていました。しかし、第一次世界大戦後は機械で作るようになり、現在も機械をつかって生地を練っています。
モンテリマールのヌガーはホワイトヌガーの一種で、アーモンドが生地の28%、ピスタチオが2%、蜂蜜25%以上加えたものというきまりがあります。もしくは、ナッツ類が生地の30%以上。
プロヴァンス地方でクリスマスに食べるトレーズ・デセール Treize dessert のひとつでもあります。
Nougat ヌガーの情報
名前 | ヌガー | ||
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フランス語 | |||
読みかた | ヌガー | ||
材料 |
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購入先 | コンフィズリー Confiserie | ||
名産地 | モンテリマール Montélimar |