パリ=ブレストの歴史と由来
1891年にパリ-ブレスト-パリ Paris-Brest-Paris という自転車レースがはじまりました。
それは、フランスのパリからブルターニュ地方のブレストまでを往復する1200kmのレースで、現在も続いている世界最古の自転車レースのことです。
パリ〜ブレスト
その創始者で著名なスポーツジャーナリストであるピエール・ジファール氏 Pierre Giffard がパティシエである ルイ・デュラン氏 Louis Durand にこの自転車レースの象徴となるようなお菓子を創ってほしいと頼みました。
デュランはシュー生地で自転車の車輪の形のお菓子を作ることを思いつきました。シュー生地で車輪のリング型を作り横半分に切り、その中身はプラリネクリームを絞り、表面にはスライスしたアーモンドをちりばめました。
このパティスリーはこの3年前の1907年に開店していていました。彼の作るパリ・ブレストは評判を呼び、パティスリーの人気商品となりました。
その後、1935年にデュラン夫婦の息子のポール氏 Paul により引き継がれ、1991年からはひ孫のステファン Stéphane によって受け継がれています。
ブーランジェであるステファンは妻でシェフパティシエのドロシー Dorothy と共に、創業当時の味を守り続けており、パリ・ブレストは100年以上前と変わらず同じレシピで作られているそうです。