ポーニュ・ド・ロマンの歴史と由来
Pogne とはロマン地方の方言で「手」という意味で、ふくらんだブリオッシュ生地のことを指します。
ロマン地方とはフランスの南東、ローヌアルプ地方に位置し、リヨンから南へ1時間半ほど下ったところにあるロマン・シュル・イゼール Romans-sur-Isère のことです。
ロマン・シュル・イゼール Romans-sur-Isère
ポーニュPogneが作られはじめたのは中世時代の1339年からと言われています。当時は復活祭の時期のみに作られていました。
もちろん現在のポーニュのように甘くてふわふわしているお菓子ではありませんでしたが、卵をたくさん加えてふっくらさせたパン生地を作りました。
当時は四旬期(40日間の断食期)の間に卵を食べることが禁止されていたため、復活祭の日に卵をたくさん使った料理を作っていました。
現在では復活祭だけではなく年中作られるようになり、この地方の有名なお菓子のひとつとなりました。
ポーニュはこの地方の職人により伝統的な味が受け継がれています。