わたし、実は先月の中旬くらいに病気になってました。
あ、て言っても大きな病気ではないです。ただ、体調が悪くなり始めたときは死ぬかと思いましたけど(笑)
体調が悪くなるとすっごく不安になるもんです。
わたしは彼がちょうど休みだったので病院に連れて行ってもらいましたが、特にフランスで病気になると、日本で病気になるよりものすごく不安です。
わたしは日本に戻って手術かも〜、いやもしくは死んでしまうんじゃないかって思いました。(生きててよかった)
今回は、フランスでのわたしの病院への行き方の体験談をお伝えします。ぜひ、元気なうちに病院へ行く流れを知っておいて、膝行って言うときに思い出してもらえればと思います。
わたしの病状と経過
病名はフランス語で la pyélonéphrite、日本語に訳すると「腎盂肝炎」です。
腎盂内(腎臓内の尿のたまるところ)で細菌が繁殖し腎臓にまで炎症が及んだものを腎盂腎炎といいます。
実は、病院に行く10日くらい前から膀胱炎の症状があってたんです。でも、以前も同じような症状があったけどすぐの治ったし、途中で良くなったんでほっておいてました。(それがいけないです)
一週間くらい経って、夜中、突然左腰当たりが痛くなったんです。でも、寝違えたかなぁってのんきに思ってたんです。でも、翌々日の夜にまた痛くなって、膀胱炎→腎臓では?って思いついて、ヤバいかもって病院に行くことにしたんです。病院に行くころには、まっすぐ歩けないし、頭と腰は痛いし、わたし的には重い病気にかかってる気分でした。
フランスで病院へ行く流れ
フランスで病気になったときに病院へ行って、完治するまでの流れを説明します。
一般医へ行く
病気かもって思ったら、まずは一般医 médecin généraliste へ行きます。緊急の場合だったので予約なしで入れてくれました。
一般医での検査は、触診と簡単な尿検査のみでした。左の腰をたたくと激痛が走るので腎臓当たりが悪くなっているというのが分かるんだそうです。
一般医より「腎臓に異常があるため、検査の必要あり」という診断書を書いてくれ、検査は Laboratoire で血液検査と尿検査、Radiologie でエコー検査をするように指示されます。そして、2種類の薬の処方箋を書いてくれます。
検査機関へ行く
フランスでは一般医とは別の場所にある検査機関へ行きます。
Laboratoire analyse médicale
予約なしで入れました。血液検査と尿検査。血液検査の結果はその日の午後、尿検査の結果は3日後に結果が出ます。
Centre de Radiologie
こちらも予約なしで入れました。エコー検査を行います。エコー検査の結果はすぐに出してもらえます。
薬局で薬を処方してもらう
一般医に書いてもらった処方箋で薬局で薬を購入します。
わたしの場合は、10日間朝夜の1日2回飲みつづける薬です。薬を飲むごとに良くなっていくのが分かりました。こんなに薬が効くものなんだなぁって。病院に行って3日後にはだいぶ良くなって、日常生活が送れるようになりました。
検査結果を受け取る
Laboratoire で受けた尿検査の結果を3日後に取りに行きます。
一般医へ再度行く
Laboratoire と Radiologie で受けた血液・尿・エコー検査の結果を持っていきます。
このときに病名が la pyélonéphrite 腎盂肝炎と診断されました。この病気は以前は入院が必要だったそうです。医療技術って知らないうちに進んでいるんですね。
そして、薬を飲み終えた3日後以降に再度尿検査に行くように指示されます。
Laboratoire へ行く
尿検査を受け、2日後に結果をネットからダウンロード。
一般医へ電話
尿検査の結果は電話でいいよって言われたので、電話で検査の数値を伝えます。わざわざ来るのがめんどくさいだろうからって、気をつかってくれました。
ここで異常がなかったので完治です。
だいたい3週間くらいかかって完治となりました。よかったよかった。
日本とフランスで病院に行く場合の違い
日本だと総合病院か専門病院に行って、そこの病院内で検査をして、何度か通院して完治になると思います。
一方フランスでは、まず一般医へ行き、一般医の指示により別の検査機関へ行き検査してもらうというところが大きな違いです。
ちょっとビミョーなとこ?
さきほどの完治までの流れを書きましたが、そこでちょっとヘンだなって感じたところありませんか?
一般医に最初に行った日から薬を飲み始めたんですが、そのときにはまだ「腎臓に疑いあり」の診断書しかもらってないんです。まだ「la pyélonéphrite 腎盂肝炎」という診断書はもらっていませんが、その疑いの状態で薬を飲み始めます。
そして、薬を飲み始めて3日目にはだいぶ楽になっていているんです。さらに、1週間後に一般医より正式な診断書をもらうんです。
「疑いあり」の状態で薬を飲み始めるんですよね。診断書が出たあとではなく、まだ正式に分かってないけど、だいたい腎臓当たりが痛いからこの薬だなっていう感じでしょうか。
日本だと同じ病院で検査をして、検査結果がちゃんとでてから薬を処方してもらえるんじゃないかなぁと。
今回のわたしの場合だと、時差があるんです。診断結果が出たときにはわたしはすっかり良くなってたので「あ、そうだよね、知ってる」って感じでした。なんかちょっとビミョーじゃないですか?わたしはちょっとモヤっとしました。
フランスの病院での費用
完治するまでに通った病院や医療機関でかかった費用です。わたしはフランスの保険証を持ってないので10割負担です。
- 一般医(1回目):23€
- Laboratoire analyse médicale:39€
- Centre de Radiologie:69€
- 薬局(薬購入代金):25€
- 一般医(2回目):20€
- Laboratoire analyse médicale:23€
合計:199€
当たり前ですが、お金さえ払えばフランスでも病院に行けます。
日本だと保険がきいて1万円程度だろうとのことですが、フランスで10割負担でこの費用は安いなって言うのがわたしの感想。最初痛くて動けないときの不安を考えると、お金で解決できるなら、この程度の費用で完治するなら安いもんです。
ちなみに、この診断書を保険会社に提出したので、費用はゼロになるとのことです。
マジで、病気がお金で解決できるなら良かったですよ。
日本で加入してきた海外傷害保険がおりた
【2017年4月4日追記】
日本でフランスのビジタービザを取る際に海外傷害保険に加入したのですが(加入は義務)、その保険が適用されました。病気が完治したら、上記で行った病院や検査所や薬局でもらった書類を提出したら、すぐに保険金が送られてきました。
加入した海外傷害保険は「社会的立場を証明する書類とは&医療保険証券について*フランスビジタービザ申請編」に詳しく書いています。
ちなみに、病院にかかった費用の全額が戻ってきました。ビザ取得時にテキトーに入った保険ですが、まさか使うことになるとは思いもしなかったです。
病院へ行くのにフランス語はどのくらいのレベルがいる?
一般医との会話はあたりまえですがフランス語です。
わたしの一般医はフランス語をゆっくりと話してくれて、専門用語も説明してくれるやさしい方でしたので、言っていることは理解はできました。でも、やっぱり専門用語はぜんぜんわかりません…。でもまぁ、いくらレベルが上がっても医療専門用語は分からないですよね。
病院で自分が使うフランス語って「〜が痛い」「いつから痛い」「食欲がない」など初級レベルのものですよね。病院には基本的に病気かもっていう人が来るので、気持ちは分かってくれるようです。一般医もやさしく丁寧に接してくれると思うので、フランス語で心配することはそんなにないかもしれません。
今回つかったフランス語
- le rein 腎臓
- la vessie 膀胱
- la urine 尿
- urinaire 尿の
- la pyélonéphrite 腎盂肝炎
ちょっと病気かも〜って思ったらすぐに病院へ行くべし!
フランスの病院って想像しているほどテキトーじゃなくってちゃんとしっかりしているので安心です。健康がいちばんだなっと思った体験でした。
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