今回は、フランスのパティスリーの包装の包み紙・箱を紹介します。
正直、びっくりするくらい雑です。
日本はほんとうに丁寧に丁寧に包装してくれるんだなぁって実感します。パティスリーから家まで持ち帰るまでの間に、お菓子が移動してぐちゃぐちゃになることもよくあります。
箱に入れる
まずは、クリームやムース系のケーキの包装です。
仕切りありの箱
ヴェリーヌのようなカップデザートは写真のような専用の箱に入れてくれます。カップの形に穴があいた仕切りのある箱で持ち帰りの間にもカップがずれないようになっています。
こんな気を使ってくれている包装はフランスではまれです。下記のはピエール・エルメのものなんですが、ピエール・エルメだからこそしてくれているんだと思います。観光客多いし、ケーキ1個8ユーロ以上するので。
日本のお菓子屋さんの場合は、ひとつひとつのケーキに動かないように仕切りをしてくれるところが多いと思います。

仕切りのある箱
お菓子をめぐる旅をしてると、ほんとにこんな仕切りのある箱での包装はありがたいんですけどね。
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仕切りなしの箱
だいたいのパティスリーでは仕切りのない箱にケーキを入れてくれます。

パティスリーの箱
中に入っているケーキは持ち帰りの時間に当然動いてしまって、となりのケーキのクリームとかがくっつきます。

仕切りなしの箱
有名パティスリーでも仕切りなしが多いです。こちらはベルナションの箱です。左のチョコレートケーキは結構繊細なものなんですけどね。
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仕切りなしの箱
フランスでケーキを買ったら、大事に大事に持ち帰らないといけないですね。
フタのない箱と紙で包む
ふつうのパティスリーやブーランジュリーでは、たいていフタのない箱に入れて、紙でくるっと巻いて、テープでとめるだけの包装です。
クリームやムースを使った繊細なケーキでもこんな包みかたが一般的です。なので、上のクリームがはがれたり、ケーキが動いてしまうことがよくあります。

ミルフィーユの包みかた
こんな感じで紙で巻いて、下でテープでとめる包装が主流です。

ビューニュの包み紙
上記の写真はビューニュって揚げ菓子を入れているんですが、油がしみるかもしれないけど紙で包んでくれます。
ビューニュとは?:マルディ・グラに食べるフランス・リヨンの地方菓子ビューニュ Bugne
チョコレートムースのケーキもフタのない箱に入れて、紙に巻いてくれるだけの包装だったりします。バッグの中に入れてしまうとぐちゃぐちゃになりそうなので、手持ちで丁寧に持ち歩く必要があります。

チョコレートムースのケーキの包み紙
エクレアもこんな感じに。箱と紙だけで包んでりぼんで持ち手を作ってくれました。これかわいい♥

エクレアの包み紙
フランスのエクレアは「フランスの町のお菓子屋さんのエクレアを並べてみたよ*Éclair」も合わせてみてね。
包み紙だけで包む
直径30cmくらいのタルトでも紙だけで包んでくれます。タルトの下に台紙を敷いてくれます。

砂糖のタルトの包み紙
砂糖のタルトの大きさは「シンプルなのが一番おいしい素朴な砂糖のタルト|フランス地方菓子」をご覧ください。
クリームなどが使われていない焼き菓子は、薄い紙袋に入れてくれるだけ。たぶんすぐに食べることを前提にしているんだと思う。

ブラウニーの包み紙
ちなみに、お菓子だけじゃなくって、パンもチーズも紙だけで包んでくれます。

左から、クグロフ、パン、チーズの包み紙
こんな感じで、日本のと比べるとかなり雑な包装ですが、持ち帰ってケーキがぐちゃってなっていようがあんまりフランス人って気にしていないような気がします。おなかに入れたら一緒じゃんって思っているような。
紙で巻いて、りぼんをつけてくれるとかなりかわいいなぁって思ってて、わたしは好きです。
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