フランス語を正しく発音するための練習のしかた

フランス語発音

フランス語の発音って難しいですよね。でも、正しい発音をしないとフランス人は聞き取ってくれないことがよくあります。

だから、フランス語の発音を正確にすることはとても大切です。

発音をフランス語らしくするためにはトレーニングが必要です。わたしが発音の練習をした勉強法です。

フランス人は発音を推測してくれない

まずはっきりと言えることは、フランス人は正確に発音しないとフランス語を聞き取れません。

これはフランスに住んでいると強く感じることがあります。

例えば、feu(火)という単語は日本人にとって正確な発音の難しい単語のひとつですが、正確に発音しないと聞き取ってくれません。

さらに、feu という単語を火を使う場面で使っても聞き取ってくれないことがあります。

火を使う場面で話しているから多少発音が合っていなくても、状況から判断してくれればいいと思ってしまいます。ただ、フランス人の中には前後の文脈から察するとか、周りの状況から察するとか、音から推測するっていう能力が全くない人がいます。いや、結構多くいます。

さらには、田舎に住んでいる人、若い人といった外国人に慣れていない人は正確な発音でないと聞き取ってくれないことも多いです。

ニュースでも外国人の話すフランス語は流暢に話していてもたいてい字幕がつけられています。フランスの地方在住者の話すフランス語にも字幕があることがあります。

フランスは移民や外国人が多い国であるのにもかかわらず、外国訛りのあるフランス語は理解してくれないことが多々あります。

よって、正確なフランス語の発音を身につけなければいけません。

日本人にとって難しい音

フランス語には日本語にはない音がいくつかあります。以下は、日本人にとって発音が難しいフランス語の音です。

  • ou / eu / u
  • l / r
  • b / v

特に、ou / eu / u の発音の区別することはとてもむずかしいです。どれも日本語にぴったりと当てはまる発音ではなく、日本語で表記すると「ウ」なのですが、すべて違う音なんです。

ですので、必ず区別できるようになるために練習をする必要があります。

また、フランス語の発音で難しいって言われているのは R の発音と言われていますが、実はそんなに難しくないです。

R の発音を力いっぱい「ゴー」って感じで発音している人がたまにいますけど、そんなに力は入れなくっていいんですよ。フランス人も実際さほど強く発音してません。

発音練習は初期にやっておくべき

一度日本語訛りの間違った発音を身につけてしまうと、自分で直さない限り、間違った発音のままです。

フランスに10年以上住んでいる日本人がいるのですが、よく話せるのですが、発音が悪いためネイティブには全く通じていません。正直こういう日本人多いです。

フランス語を勉強し続けていったり、フランスに住んだら、急に正しい発音ができるようになるということはありません。

自分で矯正しないと発音は正しくないままです。

ですので、フランス語の発音練習はなるべく早い時期にはじめることをおすすめします。

発音の練習のしかた

わたしが発音の練習を始めたのは、勉強をはじめてだいぶ後からでした。それまではフランス人に発音が通じず辛い思いしかなかったですが、一通りしっかりと勉強したら正確に近い発音できるようになりました。

そして、ときどき発音がちゃんとできてるって褒められることもあります。(通じない時もあります…)

ひとりでもできて、日本でももちろんできる練習方法を紹介します。

フランス語の発音の本を1冊を用意します。

発音の本であればだいたい内容は同じなのでどれでもかまいませんが、以下が載っているものがおすすめです。

  • 子音・母音などの発音のしかた
  • CD付き
  • 口の形や舌の位置がイラストがある

上記2つはほとんどの本に含まれています。発音のしかたは説明だけでは理解するのが難しいのでイラストで載っていると一発で分かるので便利ですよ。

おすすめの発音をトレーニングするための本です。

フランス語発音
フランス語の発音は学習をはじめてすぐに身につけておくと後々楽です。 発音を身につけるのも他の学習と同様に地味ですが、ひとりでコツコツとやり...
  1. 発音を理解する
  2. 分からない発音が出てくるたびに確認する
  3. 音読する
  4. 音声を聞く

発音を理解する

まずは、テキストをひと通り読んで理解します。

母音・子音などはCD音声を聞いて、口の開け方や形・舌の位置などを発音しながら確認します。

ここは発音のしかたが分かればいいので軽く練習するだけでかまいません。

発音を都度確認する

フランス語の勉強初期には発音のわからない単語がたくさん出てきますので、そのたびテキストで発音を確認します。

音が分からなければ、CD音声を聞いてみます。

例えば、amour(愛)という単語の ou は正確にはどう発音するのか、口の形などが正確に分からない場合は、テキストとCDで確認します。

これを発音のわからない単語が出てくるたびに繰り返します。正しく発音できるようになるまで繰り返します。分からなければ何十回も繰り返します。

自分で正確に発音できない音は聞き取りもできないので、正しく発音できるまで繰り返しましょう。

これを繰り返していると、feu の eu は口の形はこうで、こういう音を出すんだっていうのが分かるようになります。feu だけでなく他の単語に使われている eu の発音も分かるようになってきます。

わたしもいまだに発音が分からない単語が出てくると、発音テキストで口の形を確かめて、音声を聞いて何度も発音するようにしています。

フランス語の発音をきれいに正しく発音するために、基礎を覚えて、何度も練習するようにしています。

音読する

発音を覚えたら、実際にフランス語を発音して使えるようにします。

そのための練習として音読が最適です。

音読の勉強のしかたはこちら。

フランス語音読
初級文法を勉強した後に、文法はなんとなく分かっているし、知っている単語なのにぜんぜん聞き取りができていませんでした。そんなときに勉強していたのが...

何度も繰り返しフランス語の文章を口から発することにより、発音を体に身につけていきます。

音声を聞く

フランス語のテキストに付いている音声はネイティブのフランス語ではあるのですが、ゆっくりな速さだったり、丁寧すぎるくらいに話しているので実際に話しているフランス語とは異なります。

ですので、自然に話されているフランス語を聞くこともおすすめです。

例えば、ニュース番組やドラマ、ドキュメンタリー、スポーツ番組といったテレビやラジオを聞くことです。好きな映画やドラマのDVDでもかまいません。

中でもおすすめはニュース番組です。アナウンサーが正面を向いて発音してくれるので、口の形が分かりやすいし、なによりも発音が正しいので効果的です。

自然に話されているフランス語で発音はもちろん、リズムやリエゾン・アンシェヌマンを耳に慣れさせていきます。

そして、ときどき知っているフランス語が流れたら、すぐに口まねするようにします。

テレビやラジオなどで音声を聞くのはときどきではなく毎日真剣に聞いていると効果的だと思います。フランスで生活しているのと同じくらいフランス語に接しているようになります。

これをずーっと続けていきます。発音はいつまで経っても難しいです。いまだに初対面の人に発音を聞き取ってもらえないこともあります。日々練習です。

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