フランスの北東に位置するロレーヌ地方にあるナンシー Nancy という町に旅してきました。
お菓子の大好きなレクチンスキーという王様が、故郷のポーランドから時代の流れに逆らえず、ロレーヌ地方を治めることになりました。豪華な宴会や祝宴を行うことが大好きな王様で、いろんな料理やお菓子を生み出したといわれています。
ナンシーの町の中心にあるスタニスラス広場にスタニスラス王の銅像が鎮座しています。
街の中心には金ぴかで豪華なスタニスラス公園や宮殿があり、昔の豪華さの残っています。また、少し街の中心から離れるとアールヌーボーの建築や美術館を見ることができます。
ナンシーのお菓子を紹介していきます!
ババ・オ・ラム Baba au rhum
コルクの様な形をした型で焼いたブリオッシュをラム酒がたっぷりなシロップにつけ込んだお菓子。クリーム・シャンティ(生クリーム)を添えてあります。
レクチンスキーが生み出したお菓子のひとつで、ロレーヌ地方で産まれましたが、今ではフランス全土のパティスリーやレストランのデザートで見ることができます。
フランスに住む前はお酒が強くって苦手だったんですが、今では好きなお菓子のひとつです。
メランゲ Meringue
今ではフランスのパティスリーやブーランジュリーで見かけるメランゲですが、実はナンシー生まれのお菓子なんです。このお菓子もレクチンスキー王によって生み出されました。
ナンシーのマカロン Les soeurs macarons
ナンシーで最も有名なお菓子は,レ・スール・マカロン Les soeurs macarons と呼ばれるナンシーのマカロンです。
昔のレシピで作っているのはスタニスラス広場近くの本店で作られたマカロンです。
ベルガモットのボンボン Bergamotes de Nancy
1857年に作られたボンボン(bonbon キャンディのこと)でベルガモットというフルーツを使った飴です。これもナンシー名物でお土産屋さんなどでは必ず見かけます。
材料は、ベルガモットの皮から抽出したエキスにカラメル状にした砂糖を加えただけのシンプルなもの。ベルガモットは14世紀から16世紀に南イタリアから持ってきたレモンの木とオレンジとの配合でできた果物。ベルガモットもスタニスラス王がイタリアから取り寄せたのがはじまりなんだそうです。
Les soeurs macarons のお店でも作っていて、ベルガモットはプロバンスの生産者から直接送ってくるものを使って、職人が手作りで作っているんだそうです。
ナンシーのお菓子
ナンシーをスタニスラス王が統治したおかげで、おいしいお菓子がナンシーでうまれました。ほかにも同じロレーヌ地方のコメルシーで彼のおかげでマドレーヌが誕生したり。ババ・オ・ラムやメラング、マドレーヌはこの土地で生まれてフランス全土に広まりました。
特に、ナンシーのマカロンはナンシーでしか味わえないので、たまに食べたくなります。お菓子を求めて旅するって楽しいです!
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ブログを読んでいただきありがとうございます!うれしいです。
(遅くなってすみません…)