ひと通り文法もやって、簡単な文章も読める、だけど簡単な文でさえ口からすぐに出てこない。日常会話で使うのはすごくシンプルな文法ばかりなのに、頭で文章を組み立てないと出てこない。
そんなフランス語を勉強していてなかなか話せるようにならないというときに、この瞬間仏作文という勉強をしました。
瞬間仏作文とは?
そもそも瞬間仏作文とは、日本語の文をみて、すぐにフランス語に変換する力をつける勉強法のことです。
もとは瞬間英作文というものがあり、効果的であるということから英語勉強では定評のある勉強法のひとつです。そのフランス語版です。
簡単な文章を繰り返し発音することで、すぐに口からフランス語文が出てくるようになります。
瞬間仏作文の練習を行うと、自在に使える構文やフレーズが増えてくるため、フランス語を話せるようになる会話力が付くようになります。
瞬間仏作文の練習のしかた
瞬間仏作文の例文。
1. このレッスンは何も分からない。 | Je ne comprends rien à cette leçon. |
2. 教師になって20年になります。 | Il y a vingt ans que je suis professeur. |
3. 女性は以前と比べて自立しています。 | les femmes sont plus indépendantes qu’avant. |
4. オリヴィエは疲れていると言っています。 | Olivier dit qu’il est fatigué. |
5. 君がうたうのを私は喜んで聞いています。 | Je t’écoute chanter avec plaisir. |
6. ポールは私を家に呼んでくれます。 | Paul m’invite chez lui. |
7. 彼女は私と同じ会社で働いています。 | Elle travaille avec moi dans la même entreprise. |
8. そのことは彼女に話さないでください。 | Ne lui en parler pas. |
9. 彼はパリがとても気に入っています。 | Paris lui plaît beaucoup. |
10. これは君の本ではなく私のです。 | Ce n’est pas ton livre, c’est le mien. |
このような日本語文とフランス語文を用意します。
瞬間仏作文用のテキストはあまり発売されていないので、自分で作ってもかまいません。ただ、時間はかかってしまいます。
100文に分け、これを1グループとします。
- 日本語文を音読する
- 日本語を見て、フランス語を発音する
- 繰り返します
フランス語文を音読する
日本語の文をフランス語にして発音していきます。
この時点ではすぐにフランス語が出てこなくても大丈夫です。分からなければ、すぐにフランス語文をみます。
フランス語文を何度か音読します。その後、テキストを見ずに2〜3回口に出して発音します。
覚えなくてもかまいませんので、何度も発音します。
それを100文すべておこないます。
日本語を見て、フランス語を発音する
日本語を見て、フランス語の文を作り、発音していきます。
これを1グループ100文をすすめていきます。
繰り返します
この日本語を見て、フランス語の文を作って発音するのを何度も繰り返していきます。
1文目から100文目までやって、また1文目にもどるように通してやったほうが効果的です。
5〜6回くらい繰り返すと、スムーズに口から出てくるようになります。ただ、ここでやめずに、さらに刷り込みできるようになるまで続けます。
合わせて10回くらい繰り返すようにします。
これが終わったら、次のグループにすすみ、同様に繰り返します。
練習のポイント
瞬間仏作文を練習する時のポイント
- すらすらと口から出るようにする
- 暗記しない
すらすらと口から出るようにする
文法的にも簡単な文章ですので、瞬間的にすぐに口から出てくるようになります。
日本語を見て考えてしまうのではなく、日本語をみてぱっと口から出てくるようにします。
これを何度もスラスラと口からフランス文が出るようになるまで繰り返します。目安として50回くらい。
暗記しない
文を暗記するのではなく、何度も繰り返すことにより体に覚えさせるようにします。
あくまでも暗記するように覚えるのではなく、繰り返すように身につけていきます。
以上です。
瞬間仏作文に使えるテキストもありますので、こちらで紹介しています。