先日、リヨンでおこなわれたサロン・デュ・ショコラに行ってきたのですが、そこで、ブロンド・チョコレートを見つけてきました。
サロン・デュ・ショコラではたくさんのショコラティエが出展していて、タブレット(板チョコ)が販売されていたのですが、ブロンド・チョコレートを販売していたのはほんの数店舗でした。店員さんに聞いたところ、ブロンド・チョコレート自体を知らないっていうところもチラホラ。
ブロンド・チョコレートとは第4のチョコレートと呼ばれていて、今から注目されていくチョコレートです。今回は、ブロンド・チョコレートを紹介します。
チョコレートの種類
ブロンド・チョコレートは第4のチョコレートと呼ばれており、ほかの3つは「ダーク」「ミルク」「ホワイト」チョコレートです。
フランスの基準でのチョコレートの種類です。
- ダークチョコレート(Chocolat foncé / noir):43%以上のカカオが含まれているチョコレート、ブラックチョコレートのこと
- ミルクチョコレート(Chocolat lacté / au lait):ミルクが加えられたチョコレート
- ホワイトチョコレート(Chocolat ivoire / blanc):カカオは含まれていなくて、カカオバターが20%以上含まれているチョコレート
これらの3つのチョコレートに続く第4のチョコレートがブロンド・チョコレートです。
ブロンド・チョコレートとは?
フランスのクーヴェルチュールメーカーであるヴァローナ Valrhona が開発した「ドゥルセ CULBEY 」というチョコレートです。その独特なブロンド色から第4のチョコレートと言われています。
開発したきっかけは全くの偶然だったそうで、ヴァローナのシェフがうっかりして、一晩中ホワイトチョコレートを焙炉に入れっぱなしにしていました。長時間焙炉に入れていたので、ホワイトチョコレートに程よいキャラメル感が生まれていたのをみつけます。それをきっかけに開発が始まり、何年もかけて製品化にこぎつけたんだそうです。
ですので、ブロンド・チョコレートはホワイトチョコレートからできていて、長時間焙煎しているので、ホワイトチョコレートを濃厚にした味わいがあります。
キャラメルのようにブロンド色をしていて、塩サブレのような香りがします。香りはホワイトチョコレートよりも強く、チョコレートの箱を開けるとふわっと高い香りがします。食感はねっとりとした舌触りで、しっかりと焼いたビスケットのようなやわらかい甘さがあり、少し塩味を感じます。
材料は?
ブロンド・チョコレートに表記されていた原材料です。ホワイトチョコレートから作られているので、もちろんカカオマスは含まれておらず、カカオバターが入っています。カカオ分は32%です。
- カカオバター(Beurre de cacao)
- 砂糖(sucre)
- 全粉乳(lait entier en poudre)
- 脱脂粉乳(lait écrémé en poudre)
- 乳清(lactosérum)
- バター(beurre)
- 乳化剤(émulsifiant / lécithine de soja)
- 濃縮自然バニラ(extrait naturel de vanille)
違うショコラティエでブロンド・チョコレートを購入したのですが、どちらも同じ成分表記でした。でも、2つはぜんぜん香りや味わいが違いますし、見た目の色も違い、ブロンド色が濃かったり薄かったりします。色が濃いほうが濃厚で深い味がしました。
いろいろなショコラティエのブロンド・チョコレートを試してみると違いがあり、おもしろいと思います。
濃厚なミルク感がして、口の中でゆっくりと溶けていきます。食べる前から香りが高いし、ホワイトチョコレートよりも深い味わいで、ミルクチョコレートのようにミルク感が強いです。おいしいですよー。
日本では、楽天でヴァローナから本物のブロンド・チョコレートが販売されています。ほかのメーカーからも販売されていますが、やっぱり試すなら本物がおすすめです。気になる方はどうぞ〜。
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気軽にブロンドチョコレートを試したいという方には、ポッキーにもブロンドチョコレート味が出ましたのでぜひ!
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今回は、今注目されつつあるブロンド・チョコレートを紹介しました。ぜひ、試してみてください。
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