わたしがフランスのパティスリーで働いていたお菓子屋さんを紹介します。
研修先 A la marquise ア・ラ・マルキーズ
わたしの研修先は A la marquise ア・ラ・マルキーズ といいます。
世界遺産であるリヨン旧市街(Vieux-Lyon ヴューリヨン)のなかにある小さな昔ながらのパティスリーです。観光客が多い場所なのですが、近所に住んでいる人たちや仕事をしている人たちなど地元の方が訪れるお店です。
旧市街の建物のほとんどはルネサンスの時期に建てられて、今も古い建物がそのまま残っています。マルキーズもその建物のひとつです。
お店を入ると2畳ほどの小さな店内。
ドアの向かいに目の前にショーケースがあって、スペシャリテのタルト・ア・ラ・プラリネ・ルージュ、リヨン名物のクサン・ド・リヨン、ブリオッシュ、サンドイッチ、キッシュ、ピザがきれいに並べられています。
- プラリネ・ルージュとは?:赤いプラリネ*真っ赤な色したフランス・リヨンの伝統菓子
- クサン・ド・リヨンとは?:リヨンのクッション型のお菓子
向かいの大きな窓側には、タルトやアントルメが通りを歩く人たちに見えるように華やかなスイーツを。もちろん季節のお菓子も。この時期はビューニュを置いてました。
ビューニュとは?:マルディ・グラに食べるフランス・リヨンの地方菓子
店の片隅には復活祭用のチョコレートやメレンゲを色とりどりに配置。
壁にある小さな棚にもサブレやプラリネのようなプチフール。
お客さんが2〜3人はいるといっぱいになる店内に、ぎっしりとお菓子がならんでいるのがすごくおしゃれでかわいい。
入って右側のドアの中には小さなサロン・ド・テもあって、昼過ぎからはいつも満席です。
お店の入口の手前には、もうひとつ入口があって、そこをくぐると中庭に入ることができます。このパティスリーの建物の中庭で、奥には古い井戸が残っているんです。ここの建物は16世紀くらいに建てられたものなので、井戸もそれと同じくらい古いものです。
井戸はこのパティスリーのフェーブにもなっているんです。そっくりでかわいいです。
井戸のフェーブの記事:フランスってやつは…進まない手続き
夏にはこの中庭にテーブルを並べてサロン・ド・テにしたり、店先で手作りのアイスを販売しているんです。
そして、もうひとつ。
A la marquise の向かいに En face de la marquise アン・ファス・ド・ラ・マルキーズ があります。その名の通り「マルキーズの向かい」という店名!(2016年閉店しています)
こういう名前の付け方、多いですよねフランス。パトロンは同じです。
こちらはシャルキュトリーで、地下にはサロン・ド・テがあります。ここも古い建物なのですごく雰囲気があってステキです。
日本茶や紅茶が南部鉄器でいただけます。この南部鉄器を使っているフランス人、とても多いんです。人気みたい。
このパティスリーのある地区はリヨン旧市街(Vieux-Lyon ヴューリヨン)といい、ユネスコの世界遺産に指定されています。ルネサンスの頃に建てられた古い建物が今も残っています。
ステキな場所とパティスリーで働くことができて幸せです。
店舗情報
A la marquise ア・ラ・マルキーズ
- 住所:37, RUE ST JEAN 69005 LYON
- 電話: 04 78 37 89 85
リヨン旧市街を訪れたらぜひ行ってほしいパティスリーです。
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