この前の日曜日、珍しく午前中に食料品の買物に行ったんです。昼ごはんにごちそうを食べる家族も多いため、フランスのスーパーでは日曜日は午前中だけ開いているんです。
あるパン屋さんに入ったところ、お客さんの行列ができてたんです。お客さんの目当ては、昼ごはん用のバゲットが多いんですが、そのほかにデザートを買っていく方も多く、その中でも今回紹介するタルトが一番人気で飛ぶように売れていました。
今回紹介するのは、砂糖とバターだけのシンプルなタルトです。名前はタルト・ブレッサンといいます。
タルト・ブレッサンとは?
リヨンの近くにあるブレス鶏で有名なブレス Bresse という町で生まれたタルトです。ブレスで生まれたタルトだからタルト・ブレッサン Tarte bressane といいます。
ブレス近くの町、ペルージュ(Pérouge)にも同じタルトがあります。こっちのほうがやや有名です。
ブリオッシュ生地を丸く平たく伸ばし、表面にバターと砂糖を載せただけのシンプルなお菓子です。
大きさは直径25cm以上とかなりの大きさです。タルト・ブレッサンを簡単な紙袋にさっと入れてくれるだけなので、大切にもって帰らないといけません。
タルトともいいますが、丸い形をしているから ガレット・ブレッサン(Galette bressane)と呼んだり、砂糖を使っているからガレット・オ・シュクル(Galette au sucre)と呼ばれています。
タルト・ブレッサンが誕生した由来
1912年、マリー(Marie-Louise Thibaut)は夫婦でブレスへ移り住みました。料理の得意な彼女はレストランを開き、毎週金曜日にだけ、砂糖とバターを使ったお菓子を焼いたそうです。このお菓子が美味しくてすぐに評判になりました。
そのころから地名のブレスをとって、このお菓子のことをタルト・ブレッサンと名付けたそうです。
ほかにも、ある主婦が残ったブリオッシュ生地にバターと砂糖をかけて焼いたら、香ばしい香りのおいしいお菓子ができたという由来もあります。
バターと砂糖だけのシンプルなお菓子なので、どの地方で最初に作ったかを知るのは難しいですよね。
まとめ
砂糖とバターだけの素朴なタルトですがカスタードクリームのような濃厚さがあり、やさしい味わいです。お腹いっぱいにごはんを食べた後でも食べれるタイプのお菓子です。←食いしん坊発言!
ブレス地方生まれのお菓子ですが、今ではいくつかのバン屋さんで売られているお菓子です。
ぜひ、見かけた際には試してみてください。
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