材料・道具

知ってる?今さら聞けないフランスのクリームの種類7つ

フランスのクリームの種類

フランスは乳製品の豊富な国です。ですので、クリームにもたくさんの種類があり、スーパーには棚にずらっと並び、どういう種類に分かれているのか、どれをつかえばいいのか正直分かりません。

今回は、フランスのスーパーで生クリーム選びに困っている方へ、フランスのクリームの種類について紹介したいと思います!

フランスのクリームの種類

フランスのクリームの種類

日本でいう生クリームはフランス語で Crème(クレーム)といいます。

フランスのクリーム(Crème)は、遠心分離機により牛乳から取り出した乳脂肪を原料としたもので、乳脂肪分が30%以上含まれているものを指します。

日本では18%以上のものを生クリームといい、35〜47%の乳脂肪分が含まれているものが一般的に販売されています。

また、10リットルの牛乳から1kgのクリームしかできません。牛さまさまです。

Crème crue

crue とは「生の、未加工の」を意味し、本当の意味で生の牛乳から作られたクリームのことです。熱処理を加えていないクリームのことを指します。リキッドタイプです。

6℃の冷蔵で7日間しか持ちません。開封後は保存は長くできませんので早めに使います。

保存期間が短いため、マルシェのチーズ屋さんに置いてあることがあります。加工方法が生なだけで、使い方は料理やお菓子に広く使えます。

Crème fraîche liquide / Crème fleurette

fraîche とはこちらも「生の、新鮮な」という意味です。完全な生ではなく、85〜90℃で15〜20秒間低温殺菌して、すぐに冷やしたクリームのことです。リキッドタイプのものがあります。

4℃の冷蔵で15日持ちます。開封後は保存は長くできませんので早めに使います。

お菓子作りに使うクリームは、Crème liquide で乳脂肪分が30%以上のものが一般的です。

Crème fraîche épaisse / crème double

épaisse とは「濃い」という意味で、リキッド状ではなく固めのヨーグルトのような固形のクリーム状のものです。固形のクリームもフランスでは一般的で、料理に用いたり、フルーツやヨーグルトに添えたりします。

低温殺菌して熟成させ、乳酸を加えて作るため酸味を感じます。4℃の冷蔵で30日間、開封後も48時間は保ちます。

Crème liquide

liquide とは「液状の」という意味で、その名の通り液状のクリームです。115℃で15〜20秒高温殺菌して冷まします。

ちなみに、この Crème liquide は生のクリーム(Crème fraîche)と呼んではいけません。高温で殺菌しているため、完全に生ではないからですね。開封前だと、18℃以下の温度で8ヶ月保存できます。

お菓子作りに使うクリームは、Crème liquide で乳脂肪分が30%以上のものが一般的です。

Crème U. H. T

U. H. T とは Ultra haute température のことで「超高温」を意味します。150℃で2〜3秒殺菌して、急速に冷蔵します。

リキッド状のクリームで、こちらも高温殺菌しているため生のクリーム(Crème fraîche)と呼んではいけないきまりになっています。

18℃以下の環境で4ヶ月保存が可能です。

Crème légère

légère とは「軽い、薄い」という意味で低脂肪クリームのことを指します。脂肪分は12〜30%と低めです。リキッドタイプとクリームタイプのものがあります。

乳脂肪分が30%以下だと泡立ちませんので、ホイップクリームを作る場合には適していません。

Crème à fouetter

fouetter とは「泡立てる」という意味で、あらかじめ泡立てたクリームを商品化したものです。紙パック入りのものもありますし、スプレー缶入り(en bombe)のものもあります。

低脂肪クリームかクリームを75%使用して、ほかに添加物等を加えています。開封後、紙パック入りのものは48時間しか保ちませんが、缶スプレーのものは1ヶ月もちます。

Crème Chantilly

砂糖を加えて泡立てたクリームのことをクレーム・シャンティ(Crème Chantilly)といいます。30%以上の乳脂肪分を含んでいないと泡立ちません。

クリームの10%の重さの粉砂糖を加えたものが正しいクレーム・シャンティのレシピで、バニラなどの自然の香料を加えることもあります。

いかがでしたか。今回は「フランスのクリームの種類」について紹介しました。フランスで生クリームを選ぶ際にはぜひ参考にしてみてください。

おすすめ関連記事♥



kico

投稿者の記事一覧

こんにちは!
ただいまフランス・リヨンで生活しています。
フランスのガイドブックに載っていない町を旅したり、その土地特有のお菓子を見つけたり、焼き菓子のおいしくできるレシピを研究したりした情報を発信していきたいと思います。
Facebook、Twitterでのフォローお待ちしています!

関連記事

  1. もう迷わない!お菓子作りに使えるフランスのたまごのサイズと選び方 もう迷わない!お菓子作りに使えるフランスのたまごのサイズと選び方…
  2. フランスの小麦粉の種類 お菓子とパンにあう!フランスの小麦粉の選びかたのまとめ
  3. カカオ豆はたったの3種類!希少すぎるクリオロ種ってなに? カカオ豆はたったの3種類!希少すぎるクリオロ種ってなに?
  4. フランスの牛乳の種類 フランスの牛乳はなんで常温なのか?ギモンを解消!
  5. フランスのバターの種類 フランスのバターの基礎知識
  6. カカオ豆からチョコレートができるまでの製造行程 カカオ豆からチョコレートができるまでの長ーい製造工程
  7. カカオ豆の「産地」とその違いによるチョコレートの「特徴」 カカオ豆の「産地」とその違いによるチョコレートの「特徴」
  8. フランスの砂糖の種類と使い方 フランスの砂糖|甜菜から作るヴェルジョワーズとは?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. お菓子に関するフランス語の本おすすめの4冊を紹介するよ! お菓子に関するフランス語の本
  2. お菓子に関するフランス語単語をまとめたよ お菓子のフランス語
  3. フランス語で「香港のデモ」に関するニュースを読んでみる[RFI:Forte mobilisation à Hong Kong] フランス語
  4. フランス語のあいさつに関する単語と表現
  5. 【半年以上続けて分かった】フランス語マンツーマンの効果とレッスンの選び方 【半年以上受けて分かった】フランス語マンツーマンの効果とレッスンの選び方
  6. パリ=ブレストの作りかた – フランス菓子 Paris-Brest パリ=ブレストの作りかた - フランス菓子 Paris-Brest
  7. プラリネクリームの作りかた Crème mousseline au praliné プラリネクリームの作りかた Crème mousseline au praliné
  8. クレーム・ムスリーヌの作りかた – フランス菓子の基本 クレーム・ムスリーヌ(バタークリーム)の作りかた - フランス菓子の基本
  9. クレーム・パティシエールの作りかた クレーム・パティシエールのプロの作りかた
  10. フランス語がオンラインで学べるおすすめレッスン厳選の6校 フランス語がオンラインで学べるおすすめレッスン厳選の6校

フランス菓子

  1. フランス・アルザス地方のクリスマスクッキー
  2. プラリーヌ・ルージュ|真っ赤な色したフランス・リヨンの伝統菓子
  3. ミシェル&オギュスタンのプチサブレ|

作りかた

  1. ベーキングパウダー不使用!ふわふわになるキャトルカールの作りかた
  2. フランスの定番!洋梨のタルトの作りかた la tarte amandine aux poires Bourdalou
  3. プラリネクリームの作りかた Crème mousseline au praliné

お菓子の歴史

  1. タルトタタン誕生の物語
  2. リヨンの伝統菓子クッション
  3. フランスのミルフィーユの食べ方 millefeuille
これがトップパティシエの実力なのね|SÈVE セーヴ
  1. 朝ごはんにもぴったり!素朴なおやつ りんごのパウンドケーキ
  2. ディジョンのパンデピス Mulot et Petitjean
  3. 朝食用レーズンスコーンの作りかた
  4. リヨンでクグロフとボンボンショコラ|デリス・デ・サンス
  5. フランスのガレット・デ・ロワ
  6. パティスリー・デリスデサンスのビューニュを食べてみたよ|リヨン郷土菓子
  7. 創業100年!和の素材・黒糖をつかったショコラティエ|リヨン
  8. リヨン中心のパン屋さんの素朴なビューニュ|リヨン地方菓子
  9. トロペジェンヌの包装

Twitter

PAGE TOP