フランスのたまごは日本のものと比べると、サイズ感がちょっと違うなぁって感じることはないですか。すごく大きいものがあったり、ちょっと小さめに感じたり。
また、お菓子を作る際、たまごは個数で表示されてて、重さで出てくることは少ないので、フランスのたまごがどのくらいの大きさなのか分からないために失敗することもよくありました。大きめのたまごを使ってしまって、生地が分離してしまったりとか。
今回は、フランスのたまごサイズとたまごに書かれているラベルについて紹介します。基準が分かれば、迷わずにお菓子を作ることができますよ。
フランスの卵のサイズ
スーパーなどに売っている卵のサイズは4種類に分かれています。
très gros(特大) | XL | 73g 以上 |
Gros(大) | L | 63g – 73g |
Moyen(中) | M | 53g – 63g |
Petit(小) | S | 53g 以下 |
お菓子作りで使う場合の卵のサイズは Moyen(中)でレシピを作っているのが一般的です。ですので、お菓子のレシピに卵の大きさやグラムが書かれていない場合は Moyen(中)サイズを使うといいですよ。
Moyen(中)サイズの卵の重さを55gとすると、こちらが通常の中身の重さです。
- 白身:30g
- 黄身:20g
- 殻:5g
こちらもレシピでグラム表示が出てきたら、こちらを参考にしてください。
参考:日本の卵のサイズ
ちなみに、日本の場合ですが、卵の大きさは6種類に分けられています。さすがに細かいですね。
一般的なMサイズの卵で比べると、フランスの卵のほうが小さいです。それぞれのサイズも日本とフランスとでは異なりますので、感覚で作ろうとすると失敗します(←わたし)。
LLサイズ | 70g以上76g未満 |
Lサイズ | 64g以上70g未満 |
Mサイズ | 58g以上64g未満 |
MSサイズ | 52g以上58g未満 |
Sサイズ | 46g以上52g未満 |
SSサイズ | 40g以上46g未満 |
たまごには個人情報あり
フランスのたまごには殻に数字やアルファベットで記号のようなものが書かれているんですが、なんじゃこれ?と思った方もいるのではないでしょうか。その記号は、個人情報ならぬ、たまご情報が書かれてあるんです。
上の写真ではこのように書かれています。
1 FR DGB01
DCR 30 11
PLEIN AIR
飼育の方法
飼育の方法が0〜3までの数字で書かれていて、上の写真の一番上の左の番号です。
- 0:BIO*(有機飼育)の環境で育った雌鶏から生まれたたまご。
- 1:自由に動ける野外(en plein air)で飼育している環境で育った雌鶏から生まれたたまご。
- 2:自由に動ける室内(au sol)で育った雌鶏から生まれたたまご。
- 3:小屋(en cage)の中で育てた雌鶏から生まれたたまご。
*BIO(有機飼育)の場合は、鶏1羽あたり2.5㎡の草の生えた場所が与えられてて、少なくとも90%は有機栽培の飼料でなければならないっていうきまりがあります。
飼育の方法は、記号や数字の横か下に書かれていることもあります。上記の写真では、PLEIN AIR と書かれています。
一般的には数字が低いほうが、より自然な飼育方法でニワトリを育てているといえます。もちろん、たまごの値段が高くなります。例えば、BIOのたまご6個入りで4€くらい(500円以上)の値段です。
たまごが生まれた場所
一番上の列の左から2番目のアルファベットで、たまごが生まれた国を表記しています。国名がアルファベット2文字で表示されます。
上の写真の場合は、FR:France(フランス)で生まれたたまごということです。
その右側のアルファベットと数字はたまご農場にはその場所を示す記号です。上の写真の写真の場合は、DGB01と書かれています。
消費期限
上から2番目の列には、たまごには消費期限が表示されています。DCRとは消費期限のことで Date de Consommation Recommandée の頭文字のことです。たまごが生まれた日の場合もあります。
フランスなので日/月の順番です。
上の写真の場合は、DCR 30 11 と書かれているので、消費期限が11月30日までということです。
ちなみに、たまごは6℃以下の冷蔵庫か、室温15℃のどちらかで保存するのが好ましいとされています。
いかがでしたか。今回は、お菓子作りに使えるフランスのたまごのサイズと選び方について紹介しました。フランスでお菓子を作る際にはぜひ参考にしてみてください。
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