ラマローでの1日。
朝ごはん食べて、さんぽして公園でのんびりして、日が強くなる午後にはシエスタ、夕方からまた出かけてごはん食べて、また涼しくなる夜にさんぽ。こんな感じでなにもしないのが、フランスのバカンスみたい。
わたしも最初はなにもない町だから仕事でもしようと思ってたけど、こんなのんびりな町で仕事をするのは場違いっていうことに気づく。なにより暑い天気のせいでなにもする気が起きない。
日が低くなる夕方から、ラマローの近くにあるオラルジュ Olargues という小さな村に旅してきました。出発は16時過ぎ。
バスで30分くらい。
きれいな山道を通っていきます。ぶどうの畑もたくさん。ワインがたくさん生産されるのが分かる風景。
途中、少し大きめの町も通っていきます。山と山の間に町があります。
オラルジュ Olargues という小さな村は、「フランスの最も美しい村」に登録されています。
フランスの最も美しい村 Le plus beaux villages de France
1982年にフランスで設立された「質のよい遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光を促進する」ために作られた協会。とても厳しい選考基準を設けていて、認定後にも基準が守られているかどうかの審査が続くそうです。
選考基準は、
・人口が2000人以下
・最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画で保護のための政策が行われていること
・コミューン議会で同意が得られていること
景観を壊すような建物の建設などは制限されるため、経済発展はできないけど、観光の面ではプラスになります。
2014年10月現在、157の村が認定されています。
村のひとつひとつは知らなくても「フランスの最も美しい村」っていうのがあるっていうことは聞いたことあるので、観光面ではかなりのプラスだと思います。この日も、バカンスの季節なので、夕方なのにもかかわらず観光客(わたしたちも)がいました。
そして、夕方なのでお店はあんまり開いていないけど、しっかりと観光案内所は開いていました!
この日は金曜日だったけど、翌日は土曜日でイベントが用意されているそうなので、もっとたくさんの人出になるんだろうなぁ。南フランスの小さな町のイベントって楽しそうなんですよね。ゆったりしてるし。
村に入っていきます。村の入口に「フランスの最も美しい村」に登録された看板があります。
入口から小さな端を渡って丘の上にその村があります。村が、丘の上にあったり川に囲まれているということは昔繁栄した領域という証拠です。昔は敵が頻繁に攻撃しているので、領主が身を守るためには、敵が簡単に領主内に入ってこないようにするためには川や丘が必要なんです。そういう場所が選ばれます。
ヨーロッパでは、丘の上や川に挟まれた場所に昔の遺跡が残っていることが多いのです。
オラルジュ Olargues でも、3方向を川に挟まれていて城や教会は丘のいちばん上にあります。
丘の上にあるのが12世紀に造られた教会のあと。残っているのはこの部分のみです。
村には2本の橋が架かっていて、そのひとつがとても古い橋。Pont Diable 悪魔の橋という意味の橋が架かっています。
Pont Diable 悪魔の橋
12世紀に造られた古い石造りの橋で、1916年に歴史的建造物(Historique Monument)に登録されました。
なんで、悪魔の橋っていう名前なのかの明確な記述は探してもなかったのですが、ヨーロッパでは昔から「悪魔の橋 Pont diable」という名前に名付けられた橋があり、悪魔が橋を造ったとか手助けをしたという言い伝えがあるんだそうです。
中世の頃には、アーチの形をした橋は建設が難しく、かなりの技術が必要だったんだそうです。そのため、完成したのは悪魔が造ったからだと言われているんだそうです。
ヨーロッパで最も悪魔の橋が多いのはフランスです。
橋を渡ると石造りのためか安定感があります。とても1000年以上もそのままとは思えないくらいに。中世の頃できたので、もちろん車が通れるサイズではありません。馬が通れる程度かな。
橋の下に降りてみます。透き通ってて冷たい川の水です。ここで足をつけたら生き返った!この日も35℃以上の猛暑日。
たびはもう少し続きます。
Olargues
アクセス:
エロー県 Hérault 内からだとバスで行けます。料金は距離にかかわらず1.60€。
–バスのHP
-ベジエ Béziers からは30分〜45分
-モンペリエ Montepellier からは1時間15分
-トゥールーズ Toulouse からは2時間
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