フランス語

フランス料理の調理用語|日本語にないから覚えにくいっを解消する方法

フランスの調理用語|日本にないから覚えにくいっを解消!
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ただいま南仏から彼の両親が我が家に泊まりに来ています。

日本人とフランス人、もちろん文化の違いはあるのですが、特に料理に関しての違いもよ〜〜く感じます。

例えば、マミーは食べる時間の2〜3時間前から作りはじめます。引退されてるので時間に余裕があるのと、わたしたちがいるといつもより大人数分の食事を作らないといけないから早めに作り始めるんだと思います。

オーブン料理は2時間以上前にオーブンに入れて焼きはじめます。わたしはできたてを熱々のまま食べるのが美味しいと思ってたのですが、こちらでは一旦落ち着いた熱さで食べてます。

フランス人が全員そうとは言いませんが、わたしとマミーの家族とは違う文化の違いがあるみたい。

フランス語の日常単語を覚えているとき、フランスの調理用語って覚えるのがむずかしいなって思ってました。だって、日本ではあんまり使わない言葉が多いから。

これを使って覚えてます:コスパ最強!フランス語単語集|現地ですぐに使える日常単語

ということで、今回は覚えにくいフランスの調理用語の単語を紹介します。

フランスの煮るっていう単語

特に、「煮る」っていう単語はフランスにたくさんあります。だからすごく紛らわしいぃぃぃ!!

今回は、フランス語の「煮る」の違いを整理します。

POCHER ゆで煮する

pocher

Pocher/ポシェ

日本語では「茹でる」「煮る」はあるが、ゆで煮っていうのが微妙に分からないんですよね。

フランス語で

“ゆで煮 Pocher”とは、水やだし汁や牛乳などの多めの液体で食材を沸騰を保ちながらゆでること

を指します。

ポーチドエッグ Oeufs pochés や果物のコンポートも “ゆで煮 pocher” という調理法を使います。

日本語の「茹でる」に近いニュアンスで、食材に火がしっかり通るまで茹でます。茹でた水分は一緒にソースにして食べることもあるし、捨てることもあります。

MIJOTER とろ火で煮込む

mijoter

Mijoter/ミジョテ

これはちょっと分かりやすいです。

“Mijoter とろ火で煮込む” は、極弱火で火をゆっくりと通すこと

といいます。

通常、ソースを作るときに使われる単語です。

ブッフブルギニョンのように肉とソースを一緒に煮込むときに使ったりします。水分は少し少なめな料理に使われます。

ÉTUVER 蒸し煮する

étuver

Étuver/エチュヴェ

日本語では「蒸す」と「煮る」はあるのですが、蒸し煮はないですよね。

“étuver 蒸し煮する” とは、油脂を用いた材料と水分を加えて、フタをして中火で火にかけること

を指します。

フランス家庭料理では野菜をくたくたになるまで火を通します。一方、日本では歯ごたえが残る程度で火を止めます。日本の感覚で野菜を炒めるとフランスでは不評です。フランスでは野菜を炒めるときに「蒸し煮」という調理法を使います。

鍋に油と少しの水を加え火にかけ、蓋をして、中の水分と野菜の水分で蒸すように火を通します。蓋をしていれば野菜は焦げることはありません。

どちらかというと野菜だけを煮るのに使うニュアンスです。

日本語の「炒める」という調理法はフランス語には元々なかったのですが、最近では “wok” という単語を使っています。今、中国やタイ、ベトナム料理のレストランでこの単語をよく使っているし、レシピ本でも目にします。”wok” とは「強火で野菜や肉にさっと火を通す」ことを意味し、日本語の「炒める」に近いニュアンスです。

BRAISER 弱火で蒸し煮する

braiser

Braiser/ブレゼ

“braiser 弱火で蒸し煮する” とはふたをした状態で水分を少し加えて弱火で煮ること

を指します。

ココット cocotte といったふた付きの鍋を使い、とじた鍋で食材の水分で蒸し煮することをいいます。

前述の étuver と似てるんですけどね。こちらはココットのような密封性の高い蓋付きの鍋で肉や魚も加えて煮込むようなニュアンスです。

LAISSER FRÉMIR ことこと煮立たせる

 

Frémir

Frémir

laisser fémir とは、水分を沸騰直前のことこととした状態を保ったまま煮ること

をいいます。

シチューやカレーなどを煮込むようなニュアンスで使われます。グツグツと沸騰させるのではなく、沸騰直前のコトコトを保つのが特徴です。

まとめ

 

以上、「煮る」系の単語でした。フランス料理には煮ることが多いのがよく分かります。

日本料理では魚の煮付けも短時間で煮るし、野菜をゆてるのもさっとだし、野菜炒めも野菜のシャキシャキ感が残る状態が良いとされています。フランスだと、肉も魚も野菜もクタクタになるまで火を通すことが良しとされているため、「煮込む」系の調理法が多いのかもしれません。

単語帳で見るとただ意味だけが載っているだけで、それがどんなものなのかがぜんぜん想像できませんでした。単語帳で繰り返し覚えても、そもそも日本語の意味のほうが理解できてなかったんだと思う。でも、こうやって丁寧に調べてみると覚えやすいです。

どーーーしても覚えにくい単語って、実は日本語の意味のほうを理解していないこともあります。日本語の意味をしっかりおさえると覚えやすいです。

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