フランスのビジタービザ申請の際にわたしが揃えた書類を紹介します。
わたしの体験談なので、絶対に確実なものではないかもしれませんが、わたしはこの通り書いてビザが取れました。
詳細を記した動機書(フリーフォーマット)とは?
ビジタービザでフランスに滞在するための理由を書いた書類を提出しないといけません。
わたしの場合、学校に通うわけでもなく、退職後の余生を送るわけでもなく、結婚が直近の目的でもなく、ただフランスに住んでいる彼氏と住むためにビザが必要なだけなので、理由をなんて書こうかと考えました。
ビジタービザはそもそも
ビジタービザは、さまざまな目的でフランスに滞在するために申請することが可能です
とフランス大使館のホームページに書かれています。
学生ビザや配偶者ビザ、労働ビザなどの種類のビザがあるので、それ以外に当てはまらないものはビジタービザとなり、その理由は様々あっていいんだと思います。
ですので、今決まっているフランスでする予定を書きました。
フランスの料理を作ったり、散歩したり、フランス国内を旅行したり…、みたいなことを書きました。フランス語を勉強することも書きました。ほんと小学生の日記みたいなことばかりでした。
ほかには、フランスに彼氏がいて、一緒に住むことも書きました。あえてその彼氏のことは「彼氏」「恋人」っていう単語では使いませんでした。
フランス語で友達は ami(e) といい、彼氏の場合も同様に ami を使い、Mon ami と書きます。でも、Mon ami だと「彼氏」という意味にもなるし、「わたしの友達」っていう意味にも取れます。
ですので、彼氏のことは mon ami を使い、あえて「彼氏」ということには言及せず、読み手の判断に任せました。あえて恋人って書いてしまうと、なんかめんどくさいこと突っ込まれそうな感じもしたりしたので(想像ですけどね)、あまり突っ込みどころのない書き方にしました。
動機書はごちゃごちゃ複雑に書いてしまうと、大使館から突っ込みが入りそうな気がしたんです。例えば、学校に通いたいって書いたら学校の入学証の提出を求められたりとか、結婚をする予定とか書いたら、配偶者ビザに変更、とか突っ込まれそうなので、現在に明確に決まっていることだけをシンプルに書きました。
明確に決まっていることは、料理を作ったりとかフランス語を勉強したりとか、まぁ日常するようなこと、ほぼほぼ100%するだろうってことを書きました。無難な人間なんです…わたし。
フランス語の使いかたにも注意
フランス語の使いかたにもちょっと気を使うといいかもです。
「〜したい」という要望を伝える
動機書でよく使うフランス語で、「〜したいと考えています」って要望を書くときが多いと思います。
Je veux …
を使うと、「絶対にしたい!」っていう強い要求の意味になるんです。絶対にする場合は使っても構わないと思いますが、それ以外の場合はあんまり使わないほうがいいかもしれません。
要望や希望を伝える場合には、
Je voudrais …
J’aimerais …
を使うとやわらかい要求になり、「〜したいなぁと思っています」となり、まだ確定されていない軽い要望となり、こちらを使うことをおすすめします。
「〜するつもり」と予定を伝える
動機書にはもうひとつ「〜するつもりです」と予定を書くことも多いと思います。
近接未来の Je vais faire … を使うと、これもまた「絶対にするつもり、絶対にする」っていう意味になってしまうんです。
近接未来は近い未来のことを指し、今日の午後の予定を指したりと近い未来で使われ「ほぼ絶対にするつもり」って言う意味になります。
なので、絶対に行う予定であれば使ってもいいけれども、それ以外の場合は、単純未来を使うといいと思います。
Je ferai …
J’irai …
単純未来になると絶対じゃなくって、やる確率が下がります。「一応予定にはしているけど、やるかどうかは分かんない」っていうニュアンスになります。こちらを使うことをおすすめします。
わたしは「絶対にしたい!」とか「絶対にするつもり!」って書くといろいろ突っ込まれそうだったんで、やわらかな表現で書きました。絶対っていう表現にすると、それを証明する書類とかを求められそうなので(これも想像ね)。
フランス大使館側が、この表現をどの程度考慮しているのかは分かりませんが、一応気持ちだけね。フランス生活のフランス語でも同様な使いかたをしますので、知っておいてもよい情報だと思います。
動機書の書き方*lettre de motivation
本で調べた申請書や保証書の書き方の紹介です。フランス語のレッスンやフランスの現地でも使っている形式的な書き方です。
大使館側は、動機のはフリーフォーマットって指示しているので、別にこの通りに書かなくても全く問題なしです。
グレーの部分は自分のことを記入する箇所、黒の部分は固定された文章です。
名前/Hanako HANADA
住所/
署名をする場所, 日付/Tokyo, le 1 mars 2016
Objet:Lettre de motivation
Madame, Monsieur,
Je soussigné(e), 名前/ Hanako HANADA , née 誕生日/ le 1 janvier 2000, à 産まれた都道府県/ Tokyo, sollicite un visa pour les motifs suivants :
申請理由・動機をここに書く
Je vous remercie de votre attention et vous prie de recevoir mes remerciement.
サイン
動機書の注意したいポイント
- soussigné(e):男性の場合は最後の(e)はなしで、女性の場合は()を取ってeを入れてください。
- 手紙の場合は相手には絶対に vous を使います。
- サインは手書きで書きましょう。
手紙やメールでのフランス語の書き方はこちらの本を参考にしました。フランスに住んでいてもよく使う表現なので、知っておいたほうがいいですよ。
フランスビザ取得の記事まとめ
–フランスのビジタービザ申請の必要な書類と注意【まとめ記事】
–経済証明の特例の書類とは?*フランスビジタービザ申請編
–住居証明の書類とは?*フランスビジタービザ申請編
–社会的立場を証明する書類&医療保険証券について*フランスビジタービザ申請編
–ビジタービザの動機書の書き方*フランスビジタービザ申請編 lettre de motivation
–申請にかかったお金の話*フランスビジタービザ申請編
–ビザ準備の進捗状況*フランスビジタービザ申請編
–フランス大使館に行く*フランスビジタービザ申請編
–羽田に行くはずが成田に行ってしまった!どうする?フランス大使館の予約に間に合わない
以上。参考になれば幸いです。
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