このパティスリーのスペシャリテは、赤いプラリネタルトやビューニュなんですけど、売れているのは tropézienne トロペジェンヌ のようです。
トロペジェンヌとは、南フランス・サントロペで誕生したお菓子ですが、リヨンではどのパティスリーにも置いてある定番のお菓子です。
研修先のパティスリーでの作りかたは、ブリオッシュ生地を横に切って、中にクリームを詰めたお菓子です。このパティスリーでは、ブリオッシュを平たい大きな円で焼き、それを半分に切ってその間に生クリームを大量に10cm!挟みます。10cmなんて、すごく存在感のあるお菓子です。
中に入っているのは生クリーム(砂糖)だけ。日曜日にはフランボワーズ入りも作るけど、平日はナチュラルのみ。1日に1ホール分、8カットしか作りません。
生クリーム+ブリオッシュなのですごくシンプルなお菓子なんですが、すごく人気なんです。シンプルなのがいちばんなのかも。
これが、店に並んだ直後から売れる売れる。電話での予約も入る。電話で予約する人は、きっと8カットしか作らなくて、すぐに売れるって知ってるから、わざわざ予約して来るんだと思う。
1カット、持ち帰りで1,95ユーロ、店内でお召し上がりの場合で2,15ユーロとほかのケーキ類と比べても安い。
フランスの乳製品はどれも味が濃くっておいしいのです。もたれたりもしないし。このトロッペジェンヌもとてもおいしいです。
こんなに高さのあるトロペジェンヌはあんまり見たことないかも。
名前もかわいいし。
ふつうのパティスリーのトロッペジェンヌはこのくらいの高さ。クリームが1cmくらいかな。
リヨンのトロペジェンヌちゃん
ということで、フランス国内に広まっていったトロペジェンヌ、わたしが研修していたパティスリーにもちゃんとありました。ただ、小ぶりのタルトって言うものではなく、少しダイナミックな女の子になっちゃいましたけど…。
わたしが研修していたパティスリーのタルト・トロペジェンヌはほんとうに特別!
とっても厚いんです、クリーム・シャンティ部分が!
通常のトロペジェンヌのクリームの厚さは1〜2cm程度だと思いますが、この店のはクリーム部分だけで7cmくらい、全体の高さは10cm!
とかなり迫力のあるトロペジェンヌなのです。
作りかたは、直径30cmのブリオッシュ生地を焼き、それを半分に切って、中にたっぷりのクリームをつめていき、8等分に切り分けます。
これでできあがり!
とてもシンプルなタルトです。
断面を見てもなかなかのたたずまいでしょう。
すこし、いや、かなりの太っちょな女の子はとても人気者。
午前中に作って、あっという間に売れていき、昼前には店から消えていきます。わざわざ電話して予約する人もいるくらい。
大量の生クリームに胸焼けしそうな感じだけど、フランスの生クリームは乳の味が濃くって脂の感じはあまりしないので、食べれます。
平日にはクリーム・シャンティのみなんですが、週末にはクリームにフランボワーズを挟んだちょっとかわいいトロペジェンヌも登場しますよ。
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