リヨンでは、セーヴ SÈVE、デリス・デ・サンス DÉLICE DES SENS とセバスチャン・ブイエ Sébastien BOUILLET の3店が有名なパティスリーです。この3店はおいしいものしか置いていないポールボキューズの市場に店舗があります。
今まで、セーヴとデリス・デ・サンスのお菓子を食べてきましたが、今回はセバスチャン・ブイエ Sébastien BOUILLETのお菓子です。
サン・ジェルマン Saint-Germain
アイスバーのような形のお菓子です。これの形は今流行っているんでしょうか?リヨンでよく見かけます。中に何が詰まっているのか分からないお楽しみ感がいいですよね。
パーツ分析
ブラックチョコレートのムース Mousse chocolat
周りがブラックチョコレートのムース、その表面はブラックベリーのチョコレートでコーティングしてあります。
木苺のムース Mousse mûre
真ん中に挟んである上の部分が木苺(ブラックベリー)のムースです。木苺はフランス語で mûre(ミュール)といいます。フランスでは野生の木苺を野山で見かけることができます。
フランボワーズのコンポート Compotée framboise
内側の層の下の部分です。
チョコレートのビスキュイ生地 Biscuit chocolat
内側の層の真ん中の部分です。ビスキュイ生地は卵白で作る生地です。
マロンタルト Tarte aux marrons
パーツ分析
カシスのフィナンシェ Financier cassis
カシスを使ったフィナンシェが一番下の土台になっています。
カシスのコンポート Compotée cassis
フィナンシェの上がカシスのコンポートになっています。
生クリーム Chantilly
コンポートの上が生クリームです。生クリームを泡立てたものはシャンティ Chantilly といいます。
パリパリのメランゲ Méringue croustillante
生クリームの上と一番上のマロンクリームの間にメレンゲが忍ばせてあります。白っぽいので見にくいかもしれませんが。
マロンクリーム Crème de marron
一番上はマロンクリームを絞ったもの。その上にはメレンゲ(白いの)とブルーベリーがのっています。
カリカリのサブレ Sablé croustillants
両サイドにサブレをが2枚あり、マロンの中身を挟んでいます。表面をカラメリゼしているので、クリームにくっついていてもやわらかくならずにカリカリとしたままです。
ふつうのタルトの形でなく、中身の両サイドにタルト生地(サブレ)があるんですね。
わたしの感想
マロンタルトが複雑な味すぎてわたしにはよく分からなかったというのが率直な感想です。
もちろん、美味しいというラインは超えているのでおいしいんです。すごくおいしいです、ほんとに。
フランス料理って、素材を足し算していってさらに美味しいものができる料理だと思うんです。例えば、ブッフブルギニョンという牛肉の赤ワイン煮は、牛肉と赤ワインと野菜とハーブを合わせて、さらにおいしい料理を作ると言う感じです。
ですので、パティスリーもさまざまな材料を組合せてさらに美味しいお菓子になるんですよね。
このマロンタルトもマロンとカシスを合わせて、さらにおいしいものになるはずなんですが、一緒になってプラスになっているのかなぁ?どちらの味もぼやけてるんですよね。良さが引き出せてない感じに思えるんです。わたしが苦手なのかな?
そういえば、これを食べて思い出した。以前もマロンタルトに似たようなマロンパイ?を同じブイエで食べたんです。同じくマロンクリームと中にカシス系のコンポートが挟んでありました。そのときも、よく分からん?っていう印象でした。う〜ん…
見た目はすごく美しくって、思わず以前食べたことも忘れて買ってしまいましたもん。とても魅力的な外見です。
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