2月に入ったらリヨンのパティスリーやブーランジュリーにビューニュ Bugne が並び始めました。パティスリーはお菓子屋さん、ブーランジュリーはパン屋さんのことです。
先日、わたしがおやつにビューニュを買ってきたら、今度は彼が職場の近くのパティスリーで買ってきてくれました。
今回は、リヨンの有名なパティスリーであるデリス・デ・サンス Délices des sens のビューニュを紹介します。有名パティスリーの作るリヨン郷土菓子、楽しみです。
そして、ビューニュの選びかたもあわせて紹介します。
ビューニュとはどんなお菓子?
ビューニュ Bugne とは2~3月にあるマルディ・グラというキリスト教の行事の時期に食べるフランスのリヨン地方の郷土菓子です。マルディ・グラの当日だけでなく、今では2月から3月くらいまで、パティスリーやブーランジュリーの店頭に並んでいる揚げ菓子です。
ビューニュのとても詳しい説明は「マルディ・グラに食べるフランス・リヨンの地方菓子」をみてね。

【左】ふわふわタイプ/【右」パリパリタイプ
ビューニュには、
- 薄く伸ばしたパリパリタイプ(Craquantes クラッカント):小麦粉や卵などで作った生地を薄く伸ばし、長方形に切って、油で揚げて、熱いうちに粉砂糖をたっぷりとかけたもの
- 膨らませてふわふわタイプ(Moelleuses モエルーズ):ドーナツみたいな揚げ菓子
の2種類があります。
どちらもお菓子屋さんに隣同士に並べられています。今回は2種類とも食べてみました。
パティスリーのビューニュ
購入したパティスリー
デリス・デ・サンスとはリヨンの実力のあるパティシエのいるパティスリーです。
詳しくは「デリス・デ・サンス DELICES DES SENS|リヨンの有名パティスリーを紹介」を見てね。
包装はフタのない箱に入れて、紙で包装してくれてます。デリス・デ・サンスの包装紙は耐油紙ではないみたいで、油がしみ出してます。
薄いタイプのビューニュ(Craquantes)
ひし形で真ん中に切り込みが入っていて、表面にはたっぷりと粉砂糖がかかっています。厚さは2〜3ミリくらいはあり、ほかの店舗と比べると厚めです。食感はザクっとしててクッキーみたいです。アルコール分はないのですが、ラム酒の風味がします。
- 形:ひし形で真ん中に切り込みあり
- 大きさ:長さ10cm程度
- 厚さ:2〜3ミリ
- フレーバー:ラム酒
- 値段:4,60€/100g(100gで7枚ほど)
ちょっと厚めの生地です。
ビューニュの感想
生地がすごくリッチで濃厚な感じです。揚げたクッキーを食べてるみたいです。正直わたしは味と油が濃すぎてわたしはあんまり好きじゃない。こういう伝統的な揚げ菓子はシンプルなレシピだからこそおいしいと思うんですけど、有名店がゆえに普通のレシピではお菓子を作れないのかなと。いろいろと複雑になっている味のするビューニュです。
ビューニュとは本来の意味では断食前にいっぱいおいしいものをたくさん食べるっていうものですが、ここのビューニュは胸焼けがしてたくさん食べれません(笑)
ふわふわタイプのビューニュ(Moelleuses)
ひし形の生地の間に切り込みを入れてくるっとまわす手綱こんにゃくのような形で、表面には粉砂糖がふってあります。オレンジ水(オレンジのエッセンス)が加えられてて、口に入れるとオレンジの爽やかな風味がします。
- 形: ひし形でねじってある
- 大きさ:長さ6〜7cm程度
- フレーバー:オレンジの香りと風味
- 値段:4,60€/100g(100gで6個ほど)
ビューニュの感想
こちらは素朴な感じになっています。わたしは好きです。それはそれで、有名店が普通の味だと?って思うんで、やっぱり有名店は手の込んだレシピのほうがいいのかも。
ビューニュの買いかた
いつ?どこで買える?
リヨンの郷土菓子なので、リヨン市内近郊のパティスリーやブーランジュリーならどこでも置いてあります。スーパーにもパック入りで売られています。
2月中に売られている限定のお菓子なので、それ以外の季節には売っていません。短い期間にしか売られてないので、見つけたら早めに試してみましょう。
ビューニュの値段の目安
ほとんどが100g単位の量り売りで売られていますが、たまに枚数で売ってくれるところもあります。1個1,50€です。季節のお菓子なので思っているよりちょっと割高な感じです。
お店にもよりますが、100gで薄いタイプは7枚前後、ふわふわタイプは6個程度です。100gで2人分くらいです。
薄いビューニュは翌日になると湿気でパリパリしませんので、当日に食べれる分だけを購入するのがおすすめです。
リヨンのビューニュの価格目安
- 有名店やリヨンの中心にある店舗:4,30€〜4,90€
- リヨン市内のパン屋さん:3,60€〜3,90€
- リヨン郊外のパン屋さん:2,90€くらい
シンプルな郷土菓子なので、お店ごとの特徴が出しづらいと思ったら大間違い!
わたしはシンプルな味のブーランジュリーの素朴なビューニュが好きですが、今回紹介したリッチな厚めの生地のザクザクとした食感のビューニュを好む人も多いです。
風味や食感などお店によって少しずつ違っているので、自分の好みのビューニュを探すのもおもしろいですよ。
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