ただいまバカンスで南フランスに来ています。
南フランスに限らず、フランス人の夏は海か山で過ごすのが定番のようです。
今回はフランスのビーチでのフランス人流の楽しみ方を紹介します。
そもそもフランスのビーチってどんなところか?
フランスにも公共ビーチとプライベートビーチがあります。プライベートビーチはカンヌなどの有名な場所にはもちろん多くありますが、有名どころに限らずいたるところにあります。シャワーやチェア、カフェが併設されていて至れり尽くせりです。
プライベートビーチでの楽しみ方は場所それぞれだと思いますが、あまり日本のそれとは変わらないです。
ここでは観光客でない普通のフランス人のバカンシエ(バカンスを過ごす人たち)が行く公共ビーチについて紹介します。
南フランスの海岸沿いは、ヨットや船の停泊場や崖でない限りビーチみたいです。砂浜がずーっと広がってます。泳げそうなところ、バスタオルを広げれるところならどこでも利用可能ですが、監視員がいない場所もたくさんありますので各自で危険を事前に防ぐことが大事だと思います。街の大通り沿いにある(だいたい海岸線の街には大通りがある)ビーチには監視員がいます。
フランスのビーチの特徴をいくつか上げてみます。
更衣室はない
着替えるところは全くないので、家で水着を着て、その上にワンピースやらキャミソールを着てビーチに行きます。この辺は日本でも同じかな。
当然帰りも着替えるところはないので、水着の上に服を着て帰ります。フランス人達は日なたで日光浴を長時間しているので水着も乾きやすいようです。
日焼けが苦手な日本人は水着が乾きにくいかもしれないので濡れてもいい気軽な服で行くのがおすすめです。
青空シャワー
更衣室もないのでシャワー室も当然ないです。でも、外に設置されたシャワーはあります。ビーチの端(道路の近く)に設置されてて、誰でもタダでシャワーを浴びれます。
ビーチの砂浜に設置されているので、当然シャンプーや石けんなどは使ってはいけません。
ちなみに、トイレは公共のものがビーチの近くにある場合が多いです。全くないっていうことはないようです。
海の家がない
ビーチに行く楽しみって、海の家が海に行く楽しみのひとつっていう人もいると思うんですが、フランスにはそういうたぐいのものは少ないです。
大通り沿いのビーチにはカフェがありますし、通り沿いに店があるのでそこで買うことはできます。
ちょっと町から離れたビーチに行くと売店すらない場合があります。そんな場合はどうするのかは記事の後半に!
日本の海水浴場は結構至れり尽くせりな感じなんですが、フランスのビーチは野性的な感じです。
フランス人のビーチでの過ごし方
ビーチに行く回数
バカンス中のフランス人がビーチに行く回数ですが、もちろん個人差はあると思いますが…、
ほぼ毎日です(笑)
雨が降ったり、強風が吹いてない限り毎日。
わたしの彼のご両親は海沿いに住んでいるのですが、5月からほぼ毎日ビーチに通っているそうです。8月下旬までは毎日通うそうです。夏の日課となっています。
さすが。
どのくらいの時間過ごすのか?
これまた個人差があるとは思いますが…、
1日中いる人もいる。
わたしたちは日差しが強い12時過ぎを避けて、15時くらいから18時過ぎまで2〜3時間くらいを過ごしていました。このパターンを毎日。
もしくは、午前中に10〜12時くらいまでの短時間に行ったりとか。
あと、ビーチでピクニックすることも多くって(週1回)、その時は朝の9時から18時くらいまでをビーチで過ごします。
9時くらいにビーチに行っても結構な人たちがすでにいて、海で過ごしているんですよね。朝の9時だとちょっと肌寒い時もあるのに、すでに水着姿だし(笑)
ビーチでの過ごし方
こんなに毎日、そして長時間ビーチに行ってフランス人達はなにをしているんだろうって気になりますよね。
基本的には、
軽く海で泳いで、シャワーを浴びて、体を乾かすために日光浴しながらおしゃべりしたり、本や新聞、雑誌を読んだり、音楽を聴いたり…
の繰り返しです。
どのグループを見渡してもだいたいこんな感じです。
子供達は海で遊び続けるのが好きなようですが、大人は少し泳いで休憩(=なにもしない)を繰り返しています。
海に入らずに、水着に着替えて日光浴だけする人もたくさんいます。
日光浴が大好きなのは間違いないようです。
ちなみに、日焼け止めを一切塗らない人もたくさんいます。塗ってもオイルだけとか。なので、毎日ビーチに行っているフランス人はこんがり日焼けしてます。
日本人女性には日焼けを絶対しない主義の人が多いと思うので、ほんとにフランス人女性の日焼けっぷりにはびっくりさせられます。日焼けでシミができたり、乾燥するのも全く気にならないんだそうです。
海に行く頻度にしても、近所のコンビニに行く感覚で気軽にビーチに行っているっていうところがちょっと日本と違うところかなって思います。サーファー並みに気軽に海に行ってます(笑)
毎日行くもんだからビーチタオルは砂をはらって乾かすだけだし、水着も水で洗って乾かすだけ。ほかの道具も常備しているんで、乾かしておいたタオルと水着を準備すればすぐに行けます。
このくらい気軽な感じです。
フランスのビーチで見つけた珍しいもの
日本ではあまり見かけないフランスならではのものを紹介します。
宣伝飛行機
ビーチではなにもせずにぼーとしてることも多いんですが、そんな人に見てほしい宣伝飛行機が飛んでいます。
飛行機のお尻に宣伝の書かれた旗をつけて飛ばしています。
大体がスーパーマーケットの開店状況だったり、海でのアクティビティの宣伝だったりしてます。ビーチではヒマなのでついつい見てしまうので宣伝効果は高いと思います。
船の売店
売店もなにもないビーチも結構あるんですが、そんなところには船で売りにきます。アイスや飲み物が中心ですが、ボートくらいの大きさの船が人が泳いでいるところをかき分けて、海岸まで来るからびっくりです。
ピーナッツ売り
暑いビーチを歩いて、ピーナッツの甘いおつまみを売りにくる人たちもいます。
彼らのかけ声は
Ça fait maigrir !! Ça fait bronzer !!
このピーナッツで痩せるし、日焼けもするよ!っていうかけ声ですが、意図は分かんない(笑)
みんなに試食しないかって声をかけてくれます。
わたし、密かにこの商売ってすごく儲かるんじゃないかって思ってるんです。ピーナッツ1袋2〜3ユーロくらいなので気軽に買えるんですけど、昼過ぎから夕方まで長い海岸線沿いを歩けば、100〜200人には売れると思うんです。これを毎日すれば、1ヶ月で6000〜18000ユーロ!、6月くらいからビーチにたくさん人がいるので3ヶ月やれば、結構な金額です。
って、ビーチだとヒマすぎるんでこんなことばっかり考えてます(笑)
ピーナッツ売りのほかにベニエ(ドーナツみたいな揚げ菓子)や写真撮影してくれるカメラマンも時々見かけます。
フランスのビーチに初めて行く人のために
フランスのビーチに初めて行くっていう人のために、日本人に必要と思われるものを紹介します。
持っていくもの・準備
まずは持っていく必需品から。これがないとビーチで途方に暮れます。
- バスタオル
- パラソル
- ビーチチェア
- 飲み物
パラソルなしで過ごしているフランス人はたくさんいるけれど、日焼けすることが苦手な日本人はパラソルは必需品です。ビーチでの日差しはかなり強力です。
あったらいいなってものは、
- 暇つぶしグッズ(本、ゲームなど)
- 音楽聞けるもの
あらかじめ家で準備していくことは、
- 水着を着ていく
- 日焼け止めを塗る
この辺りは日本と一緒ですね。暇つぶしグッズを持っていかないといけないほど長時間ビーチにいるところがちょっと違うかな。
とにかく、海ではなにもせずただひたすらのんびりと過ごすのがフランス流の楽しみ方のようです。
ぜひ夏にフランスにいる方は海に行ってみてはいかがでしょうか。
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