以前紹介した砂糖の素朴なお菓子、タルト・ブレッサンを紹介したんですが、またまた似たようなお菓子を見つけました。おそらく名前だけが違って、材料は同じかなっていうお菓子、砂糖のタルト Tarte au sucre です。
*タルト・ブレッサンについては「フランス地方発!バターと砂糖だけの素朴なお菓子」をみてね。
タルト・ブレッサンと同じようにブリオッシュ生地を平たく伸ばし、砂糖と生クリームでできたクリームを上に流し、焼いたものです。タルト・ブレッサンはバターを加えるので、バターの有無が違うところかな。
でも、まぁ同じっちゃぁ同じ。
日本でも同じで、シンプルな材料だと地方によって名前が違うものがありますよね。例えば、餅とあんこを使ったお菓子は、三重県伊勢の赤福、安倍川もち、大福、もなかなどがあります。同じ材料で形や呼び方だけ変わったりするのが地方菓子のおもしろいところです。
今回は、フランスの地方にあるお菓子、砂糖のタルト Tarte au sucre を紹介します。
砂糖のタルトとはどんなお菓子?
「砂糖のタルト」をフランス語で Tarte au sucre(タルト・オ・シュクル)といい、、Sucre は「砂糖」を意味し、砂糖を使ったタルトのことを指します。砂糖のタルトといいうけど、実はタルト生地を使っているのではなく、ブリオッシュ生地を平たく伸ばして生地にしているお菓子なんです。
どこの地方のお菓子?
砂糖のタルトはヨーロッパではどこにでもあるお菓子なんです。砂糖とブリオッシュ生地を使ったシンプルなお菓子なので、どこで作られててもおかしくはないです。
例えば、
- ブレス地方(Bresse):タルト・ブレッサン(Tarte bressane)と呼ばれるブレス地方で作られてるタルト
- ペルージュ(Pérouge):ガレット・ド・ペルージュ(La galette de Pérouges)と呼ばれリヨン近くのペルージュという町で生まれたお菓子
- フランスの北部地方・ベルギー:この地方特産の赤砂糖を使ったお菓子
など、フランスやベルギーといった地方で作られているお菓子なんです。地方で作られているお菓子を地方菓子といいます。
砂糖を使ったシンプルなお菓子なので、パン屋さんによって見た目や味が少し違っているのもまた地方菓子のいいところです。
材料は?
- ブリオッシュ生地
- 砂糖
- 生クリーム
が主な材料で、ブリオッシュ生地を平たく伸ばして、生クリームを伸ばし、砂糖をふりかけたものというのがベースのようです。バターは入れないみたいですけど、お店によっては入ってそう。
わたしが買ったパン屋さんでは、クリームチーズを加えているそうで、クリーム部分に酸味があって爽やかな風味でした。
砂糖を使ったシンプルなお菓子なので、パン屋さんによって見た目や味が少し違っているのもまた地方菓子のいいところです。リヨンではリヨン名物の赤いプラリネを加えている砂糖のタルトもあります。
形は?
どこで買える?
主にパン屋さん(ブーランジュリー Boulangerie)で買うことができます。ブリオッシュ生地を使うので、パティスリー(Patisserie)にはあまり置いていないかも。
パン屋さんすべてに置いてある定番のお菓子ではないので、パン屋さんに入って、このお菓子の名前を見つけたら、迷わず選んでほしい。
シンプルな味と見た目の砂糖のタルトです。正直、味の想像はできてしまいますが、想像している以上においしいです。食べるとくせになる味で、飽きずに食べれます。やっぱり素朴なお菓子っておいしいですね。大好きです。
豪華で美しいケーキもいいけれど、フランスでしか食べれない素朴なフランスの地方菓子もおすすめです。
ぜひ、フランスに来たら試してね〜。
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