フランス語

フランスの大学付属語学学校のクラス分けが重要な訳

フランスの大学付属語学学校のクラス分けが重要な訳
本ページはプロモーションが含まれています。

先日、語学学校のクラス分けテストが行われました。1日目に筆記(test d’expression écrite)、2日目にオーラル(test d’expression orale)が行われました。

大学付属語学学校の学生はクラス分けが重要だと言われています。初心者以上の微妙な位置(B1/B2)にいるレベルの学生は特にのようです。わたしの前にオーラルのテストを受けていた学生も今後の予定が変わってくるからB2クラスにしてほしいと先生にお願いしてました。

 

なぜ大学付属語学学校でレベル分けテストが重要かについて紹介します。

まずは、フランスの大学付属語学学校の仕組みについて。特徴は3つです。

 

 

入学時期は年に2回だけ

まず、フランスの大学付属語学学校は学期制です。9月(10月)〜12月(1月)が前期(1er semestre)、1月〜5月が後期(2ème semestre)となるのが一般的です。日本とは違い、フランスでは秋が1学期目(前期)となります。大学付属へ入るのには年に2回しかチャンスがないんです。

 

 

学期中はずっと同じクラスに在籍する

最初のクラス分けでクラスが決まると、学期中はクラスを上がることができません。そして、学期終了し後半の学期に入ると、すぐ上のクラスに上がるのが一般的です。例えば、前期にB1のクラスに入ると学期終了までB1で、後期にはB2クラスに上がります。

もちろん、在学中は勉強すること、試験もパスすることが前提です。

 

 

学期が終了したらディプロムが取得できる

試験に合格して学期が終わると、そのレベルのディプロム(Diplôme universitaire d’études françaises)が授与されます。例えば、B2クラスを卒業するとB2のディプロム(Diplôme universitaire d’études françaises B2)がもらえます。DELF, DALFと同様にそのレベルの語学力があることを証明できます。

 

 

そして、フランスで大学などの学校に入学する際には語学のレベルを示すディプロムが必要です。

 

B2以上のディプロムが重要

B2レベルのディプロムは、大学や大学院、専門学校へ入学するために必要な目安です。働く際にもB2レベルがいったんの目安となっています。学校によってはC1が必要な場合もあり、学生はB2以上のディプロム取得が重要となってきます。もちろん、DELFの試験に合格するという方法ももちろんあります。前のクラスメイトのヨーロッパ人達もB2がどうしても重要って話してました。

 

そのため、B2以上のディプロムを取ることが重要で、大学付属語学学校では学期中にクラスのレベルを上げることは難しいため、最初のクラスが重要なのです。

例えば、翌年の9月に大学に入学したい場合は、今年の9月には最低でもB1クラスに入りたいという訳です。1学期目にB1、2学期目にB2、翌9月からは大学入学という流れにしたい訳です。もし、A2クラスに入ってしまうと、卒業時にはB1なので大学入学できる語学力がないことになります。もちろん、DELFの試験を受けるという手段はありますよ。

 

わたし自身もクラスのレベルによっては今後の予定が変わってくるので重要でした。夏の間の勉強はこのクラス分けのために勉強したと言っても過言ではないくらいです。

 

初心者以上のレベルにいて、フランスで学校に行きたい、働きたいという人には重要なんです。とは言え、初心者の人も多いのであんまり関係ないー!っていう学生さんも多いですけどね。

フランスの大学付属語学学校に留学したい、フランスで学校に通いたいっていう方はぜひ参考にしてください。

おすすめ関連記事



kico

投稿者の記事一覧

こんにちは!
ただいまフランス・リヨンで生活しています。
フランスのガイドブックに載っていない町を旅したり、その土地特有のお菓子を見つけたり、焼き菓子のおいしくできるレシピを研究したりした情報を発信していきたいと思います。

関連記事

  1. フランス語のディクテにおすすめテキスト フランス語のディクテにおすすめテキスト
  2. フランス語おすすめ文法テキスト おすすめフランス語文法テキスト|Grammaire Progre…
  3. ナンパというフランス語を覚えてみよう!
  4. 初級から抜け出たよ〜!わたしの初級の頃のフランス語勉強法
  5. フランス語のレベルをチェックするサイト フランス語のレベルをチェックできる無料サイト
  6. フランス語初級のテキスト|本当に役に立った厳選の3冊を紹介 フランス語初級のテキスト|本当に役に立った厳選の3冊を紹介
  7. フランス語の勉強ノート フランス語のノートを上手にまとめることができる4つの法則
  8. フランス・リヨン大学付属語学学校を2校比較してみたよ|どっちがおすすめ? フランス・リヨン大学付属語学学校を2校比較してみたよ|どっちがお…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 料理でつかう道具のフランス語単語のまとめ!
  2. 色に関するフランス語単語
  3. リヨンのポールボキューズ本店に再来店してきたら最高すぎた
  4. フランスの食べ物に関する職人と店の名前をまとめたよ
  5. レシピのフランス語講座
  6. お菓子に関するフランス語の本
  7. お菓子のフランス語
  8. 【半年以上受けて分かった】フランス語マンツーマンの効果とレッスンの選び方
  9. パリ=ブレストの作りかた - フランス菓子 Paris-Brest

プロフィール

こんにちは!kico キコです。
ただいまフランス・リヨンで生活しています。
フランスのガイドブックに載っていない町を旅したり、その土地特有のお菓子を見つけたり、焼き菓子のおいしくできるレシピを研究したりした情報を発信していきたいと思います。
プロフィールの続きを読む…

フランス語単語

  1. 料理でつかう道具のフランス語単語のまとめ!
  2. 色に関するフランス語単語
  3. フランスの食べ物に関する職人と店の名前をまとめたよ

見てほしい♥

ベルナションのチョコレート工場を見学 ベルナションのチョコレート工場を見学してきた

お菓子

  1. ナンシー生まれのマカロン*Macaron de Nancy
  2. きょうのおやつ*ムースリーヌ
  3. リヨンの伝統菓子クッション

たび

フランスの最も美しい村へ旅する*Olargues, Le plus beaux villages de France 丘の上の廃墟 フランスの最も美しい村へ旅する*Olargues, Le plus beaux villages de France

リヨン

  1. リヨンのポールボキューズ本店に再来店してきたら最高すぎた
  2. カオスの館。リヨンで一番いいね!の多い美術館*La Demeure du Chaos
  3. リヨンの陶器市 tupiniers

レシピ

  1. フランスで寿司を作る
  2. フランス人にも好評だった和風ソースのポークソテーのレシピ
  3. 鶏がらスープから作るチキンカレーのレシピ|フランスで作る家庭料理

おすすめ記事

  1. フランスの料理レシピ検索サイト
  2. フランスのミルフィーユの食べ方 millefeuille
  3. トロペジェンヌ

手続き

  1. フランスビジタービザ申請の動機書
  2. 経済証明の特例の書類*フランスビジタービザ申請編
  3. フランスビジタービザ申請書類
タイ・バンコクの夜遊び
  1. タルトタタン誕生の物語
  2. タイで見つけたスイーツとお菓子を紹介!
  3. カカオ豆はたったの3種類!希少すぎるクリオロ種ってなに?
  4. フランス家庭料理付け合せの定番、にんじんグラッセの作りかた
  5. 固めが好き!材料3つだけの焼きカラメルプリンの作りかた
  6. フランスの中のスペイン領の町リヴィア Llivia
PAGE TOP