フランス菓子

タルト・トロペジェンヌ|サントロペの女の子という南仏の伝統菓子

トロペジェンヌ

今回は、南フランスで生まれて全国に広まったタルト・トロペジェンヌ Tarte Tropézienne というお菓子です。タルト・トロペジェンヌはどういうお菓子なのか、名前の由来、おいしい食べかた、おすすめのお店を紹介します。

タルト・トロペジェンヌとは?

タルト・トロペジェンヌ|サントロペの女の子という南仏の伝統菓子

ブリオッシュを横半分に切って、その中に泡立てた生クリームやカスタードクリームをはさんだシンプルなお菓子です。クリームだけでなく、いちごやフランボワーズなどの生フルーツをはさんだものもあります。

生地

  • ブリオッシュ生地 la pâte à brioche

クリーム

  • 泡立てた生クリーム la crème Chantilly
  • カスタードクリーム la crème pâtissière

トロペジェンヌの名前の由来

トロペジェンヌの名前の由来

このタルトは、南フランスのSaint Tropé サン・トロペ というリゾート地で生まれ、ある女優によって名付けられ広まっていきました。

1950年頃、アレクサンドル・ミカというポーランド人のパン職人がサン・トロペでパン屋を開店しました。彼は小さい頃、母親が作ってくれた大好きなタルトを作り、看板メニューとしていました。それが後のタルト・トロペジェンヌです。

5年後、1955年、サン・トロペのラマチュエル Ratatuelle の海岸で映画の撮影が始まりました。まだ無名な頃のブリジット・バルドー Briditte Bardot が主役の映画でした。

映画のタイトルは ” Et Dieu… créa la femme ” 、邦題では「素直な悪女」でした。

映画のあらすじは、

南仏サン・トロペーズの町の孤児ジュリエット(ブリジット・バルドー)は、子供のないモラン夫婦に引取られた。まだ十八歳という若さでいて、彼女のあふれるばかりの魅力には、さまざまな男たちが集って来た…

Brigitte_Bardot

28歳の頃のブリジット・バルドー [wikipedia]

 彼女は、差し入れのあったこのタルトを食べ、とてもおいしくって気に入ったので、

「このお菓子の名前はタルト・サントロペがいいんじゃない?」と提案しました。

これがきっかけで、このタルトの名前を「サントロペの女の子」という意味のトロペジェンヌ Tropezienne と名付けました。また、この映画をきっかけにブリジット・バルドーも有名になっていき、それに伴うようにタルト・トロペジェンヌも全国的に広まっていきました。

フランス人のトロペジェンヌの食べかた

トロペジェンヌ

サントロペ近くに住んでいるフランス人の方より教えてもらったタルト・トロペジェンヌの食べ方があります。

このタルト・トロペジェンヌにラム酒をたっぷりかけるというものです。

ブリオッシュ生地は少しぱさついていますので、ラム酒をかけてしっとりとさせて食べます。ラム酒はアルコール度数は高いですが、甘いお菓子と相性のいいリキュールです。

フランスではそのラム酒をどぼどぼとたっぷりかけて、ブリオッシュ生地にたっぷり吸わせています。少しぱさついているブリオッシュ生地がしっとりとなるし、ラム酒とクリームの相性もよく、タルト・トロペジェンヌがさらにおいしくなります。

ブリオッシュ生地にラム酒をかけるというのは、ババ・オ・ラム Baba au Rhum と同じですね。なので、相性はもともと合います。

タルト・トロペジェンヌを食べる際には、南フランス流にラム酒をかけて食べてみてはいかがでしょうか。

今日のおやつ*南仏のトロッペジェンヌ tropezienne

どこで買える?

主に、ブーランジュリー Boulangerie(パン屋)でみつけることができます。ブリオッシュというパン生地だし、素朴なお菓子ですので有名なパティスリーではあまり見れないかもしれません。

タルト・トロペジェンヌのおいしい店

フランスにあるタルト・トロペジェンヌのあるお店を紹介します。

ア・ラ・マルキーズ À LA MARQUISE

高さ10cmもあるボリュームたっぷりの存在感のタルト・トロペジェンヌのあるパティスリーです。詳しくは、「一度は食べたい!大きすぎるなタルト・トロッペジェンヌ」で紹介しています。

  • 住所:37, RUE ST JEAN 69005 LYON

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kico

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ただいまフランス・リヨンで生活しています。
フランスのガイドブックに載っていない町を旅したり、その土地特有のお菓子を見つけたり、焼き菓子のおいしくできるレシピを研究したりした情報を発信していきたいと思います。
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