日本でいうところのバターケーキには「パウンドケーキ」や「キャトルカール」と呼ばれています。パティスリーによっても呼び方が違ったりします。今回は、パウンドケーキとキャトルケーキの違いをはっきりさせたいと思います。
おすすめレシピ:ベーキングパウダー不使用でふわふわなキャトルカールの作りかた
パウンドケーキとカトルカールの違い
パウンドケーキ Pound cake はイギリス、キャトルカール Quatre quart はフランス生まれの焼き菓子です。呼び方が違うだけなんです。どちらも、小麦粉・バター・砂糖・卵を同量使って作ったケーキです。
イギリスでは1ポンド(1pound=450g)ずつ材料を合わせたもの、フランスでは材料を4等分したもの(4/4 = quatre quart)で、どちらも名前に由来しています。
イギリスのパウンドケーキ Pound cake
材料を1ポンド(450g)ずつ材料を合わせていたので、pound cakeと呼ばれています。
pound は当時の聖書の重さと同じだったともいわれています。当時、一般家庭には計りがなかったため、聖書の重さを基準として計っていたそうです。ポンドは人間が1日に消費する食糧(大麦)の重さ(=1pound)が由来となっているそうです。
450g の材料を4つ合わせるので 1800g とかなり大量な生地になるので、混ぜるのが大変だっただろうなぁと想像してしまいます。
イギリスのレシピ
- バター 450g
- たまご 450g
- 砂糖 450g
- 小麦粉 450g
パウンドケーキの作りかた:ベーキングパウダーなしでしっとりきめ細かい生地になる作りかた
生地の混ぜ方は様々ありますが、イギリスではやわらかくなったバターを使って、砂糖、たまご、小麦粉の順に混ぜていくシュガーバッタ法がよく使われているようです。
さすがに、450g×4つだとすごい量になるので、それぞれの重さを100gにすると作りやすい量になります。その場合は、18cmのパウンドケーキ型1台分で、卵はMサイズ(50g)を2個分です。
フランスのキャトルカール Quatre quart
一方、フランスのキャトルカールは材料を1/4ずつ合わせていきます。最初にたまごの重さを決めて、他の材料をたまごと同じにすると計りやすいです。
フランスのレシピ
- たまご 2個(=100g)
- バター 100g
- 砂糖 100g
- 小麦粉 100g
キャトルカールの作りかた:ベーキングパウダーなしでしっとりきめ細かい生地になる作りかた
たまご1個は50g〜60gで、たまごの重さ次第で量を変えることができます。卵はMサイズ=50g、Lサイズ=60gです。
フランスのパティスリーのキャトルカールはちょっとパサパサした生地でざっくりとした食感です。なので、紅茶に合うなぁて思います。
まとめ
パウンドケーキとキャトルカールは、ただ呼び方の違いだけで、材料も作りかたもまったく同じ焼き菓子です。
パウンドケーキも作りやすい量に換算すると、キャトルカールと同じ分量になったりします。結局同じお菓子なんです。
どちらが最初に作ったのか、どちらかに伝わったという記録は見つけられませんでしたが、どちらかが伝えたというよりかはそれぞれで作られたものではないかと思います。ちょうどこのケーキが作られ始めた18世紀には砂糖がヨーロッパに大量に入ってくるようになった時期でもあり、材料は手に入りやすく、それぞれの国で作られたのではないかと思います。
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