フランス菓子のクリームであるクレーム・パティシエールの作りかたを紹介します。
クレーム・パティシエール Crème pâtissière とはカスタードクリームのことで、フランス菓子で基本のクリームです。ミルフィーユやシュークリームの中に詰めたり、バタークリームの元にしたりします。
クレーム・パティシエールの作りかたをフランスのプロの作りかたで説明します。
材料
*直径20cmのアントルメ1台分、またはエクレア16本分
牛乳 500g | 500g de lait |
バニラ棒 1本 | 1 grosse de vanille |
卵黄 80g | 80g de jaune d’oeuf |
砂糖 90g | 90g de sucre |
小麦粉 30g | 30g de farine |
片栗粉 30g | 30g de fécule de maîs |
- バニラ棒はなければ省略してください。
- 卵黄はMサイズの卵4個分です。
- 片栗粉がなければ、小麦粉を60g使用してください。
道具
- 小鍋(この量だと15〜20cmが最適です)
- 泡立て器
- ボウル
- ラップ
- 皿
- 保冷剤(あれば)
準備
生の卵黄にはサルモネラ菌が含まれています。クレーム・パティシエールは卵黄を沸騰煮沸せずに作るため、菌が繁殖しやすい状態にあります。作るときや保存に注意を要するクリームです。
- 道具をきれいに洗っておきます。
- 皿にラップを敷いておきます。
作りかた
牛乳とサヤから削げとったバニラ粒を小鍋に入れ、中火にかけます。
鍋を温めている間に、ボウルに卵黄を砂糖を入れ、泡立て器ですり混ぜます。
白っぽくなるまで混ぜます。
ボウルに小麦粉・片栗粉を加え、あらためて混ぜ合わせておきます。
牛乳がぷくぷくと沸騰してきたら、すぐに火から外します。沸騰がはじまったら1分以内に火から外してください。
卵液の入ったボウル(上記)に1/3量を加えて混ぜ合わせます。
この混ぜた生地を残った牛乳の入っている鍋に戻します。
鍋を中火にかけ、泡立て器でかき混ぜながら、生地に火を通していきます。常に泡立て器でかき混ぜます。最初はゆるい生地ですが、しだいに粘りが出てきて混ぜにくくなっていきます。
生地が沸騰する「ぶくっ」としてから1分間混ぜ続けます。ここで卵を低温殺菌させます。ただ完全に卵に火が通るわけではないため、取り扱いを注意しないといけないクリームなのです。
さらに広げたラップの上にクリームを入れ、ラップの中には空気が入らないように密封します。空気が入らないようにするのはクリームが酸化するのを防ぐためです。
すぐに冷蔵庫にいれます。できれば、保冷剤を密着させ、急速に冷やします。
冷えたら、クリーム・パティシエールのできあがりです。
冷蔵庫に入れ、3日ほどもちます。
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