レポート

カカオ豆から作るチョコレート製造の過程がみれる博物館|MUSCO

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

昨年10月にできたばかりのリヨン初の チョコレート製造博物館 MUSCO, Musée Manufacture du Chocolat に行ってきました。さっそくレポートしていきたいと思います。

チョコレート博物館 MUSCO とは?

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

2017年10月18日にリヨンの北にあるリモネスト Limonest という町にチョコレート博物館 MUSCO がオープンしました。この博物館はリヨンにあるパティスリー・ショコラティエである セーヴ SÈVE のビーン・トゥ・バー(Bean to bar)の工場です。ビーン・トゥ・バーとはカカオ豆からチョコレートタブレットを作る行程のことです。

1年前よりセーヴ SÈVE ではカカオ豆を南米の生産者より輸入し、このアトリエ内でカカオ豆を加工しチョコレートを作っています。完全にオリジナルのチョコレートと言えます。

一般的にショコラトリー(チョコレート店)ではすでに加工されたクーヴェルチュールチョコレートを購入し、様々なチョコレートを混ぜ合わせてオリジナルのチョコレートを作っています。

例えば、ヴァローナやカカオバリーといったメーカーからクーヴェルチュール・チョコレートを購入しています。ですので、オリジナルとはいえチョコレート自体は既製品です。

一方、セーヴ SÈVE ではメキシコのカカオ豆の農家と提携し、カカオ豆を生産しています。そのカカオ豆をフランスへ輸入し、このアトリエでカカオ豆からチョコレートを作っています。

カカオ豆は産地によって風味や香りが異なります。そのため、ビーン・トゥ・バーのチョコレートは完全にその店オリジナルの味であると言えます。

カカオ豆からチョコレートができるまでの製造過程は、「カカオ豆からチョコレートができるまでの長ーい製造工程」をご覧ください。

MUSCO に行ってみた

わたしは団体で行ったのでガイドをしてくれる方がついていました。チョコレートの歴史や製造工程などの説明を受けたり、質問をしながらすすんでいきます。

館内に入るとガラス張りの室内にチョコレートを作る際につかう機会が置いております。実際に毎日チョコレートを製造していて、毎週400kgのチョコレートが生産されているんだそうです。

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

輸入されてきたカカオ豆はまず焙煎 Torréfection されます。熱を加えて焙煎し、香りと風味を引き出します。

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

焙煎されたカカオ豆を試食することもできます。ペルーやクリオロといった産地や種類の違うカカオ豆を味見できます。甘味もなく苦いので正直おいしくはありませんが、産地や種類による違いがはっきりと分かります。

ニカラグア Nicaragua やペルー Pérou の産地のカカオ豆や希少なクリオロ種が置いてあります。

クリオロ種は病害に対する抵抗力がとても弱く、栽培するのが困難で現在では絶滅に瀕しており、幻のカカオといわれています。生産量は全体の3%以下と非常に希少なカカオの品種です。

ほかのカカオ豆に比べて苦みが少なくフルーティーな味わいがします。

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

焙煎した後に粗く砕いて、殻などを取り除いたカカオニブ Grué de cacao も試食できます。

殻を取り除いただけなので苦み等はまだ残っていて、香ばしい香りがします。

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

見学の最後には実際セーヴ SÈVE で販売されているボンボンショコラやタブレットを試食します。正直、カカオ豆からチョコレートを作るという行程を見たのに、市販のチョコレートにみんなのテンションはがた落ち。

だってここではカカオ豆からチョコレートを作っている工房なのに、市販のチョコレートだと納得できません。

一緒のグループのアメリカ人女性がガイドの方にその旨を伝え、工房からさっき作ったばかりのチョコレートを出してきてくれました!

さっきできたばかりだというチョコレートの液体はまだ温かさが残っていました。砂糖の甘味をつける前の純粋なチョコレートです。

砂糖を加えていないものの甘味がほんのりとして、ねっとりとして濃厚なのに後味がすっきりとしていました。今までで食べたチョコレートの中で一番おいしかった!!

リヨンのチョコレート博物館 MUSCO

最後にはオーナーであるセーヴ SÈVE氏もいらっしゃり、あいさつと写真撮影もさせていただきました。わたしは数年前に研修させてもらっていたので、それ以来の再会でした。

ちなみに、博物館の売店ではチョコレートなどの商品も購入できますが、ショコラショー Chocolat chaud (ホットチョコレート)もあります。このショコラショーも濃厚なんですが飲みやすく、後味がすっきりとしていて最高においしいです。今までのショコラショーの中で一番です。ぜひ、ここに来たら飲んでほしい。

リヨンのチョコレート博物館の情報

 

MUSCO, Musée Manufacture du Chocolat

  • 住所:324 Allée des Frènes, 69760 Limonest
  • 行き方:地下鉄DラインGare de Vaise → 6・21・61番のバスでLes villasで下車 → 徒歩5分
  • 営業時間;水〜土曜 10時〜18時30分、日祭日 10時〜18時
  • 定休日:12/25、1/1、5/1

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kico

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こんにちは!
ただいまフランス・リヨンで生活しています。
フランスのガイドブックに載っていない町を旅したり、その土地特有のお菓子を見つけたり、焼き菓子のおいしくできるレシピを研究したりした情報を発信していきたいと思います。
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コメント

    • mika
    • 2018年 3月 08日

    こんにちは、ネットサーフィンしていてたどり着きました。美味しい記事が沢山で楽しみです。
    それに近くに(うちはfontaines sur saone)こんな博物館があったなんて!今度行ってみます。
    ありがとうございます。

    • こんにちは。mikaさん。
      コメントありがとうございます!
      なんと!わたしも同じ町に住んでますーーー!
      いつかお会いできるかもしれませんね。
      チョコレート博物館は小さいのですがなかなか勉強になります。ホットチョコレートだけでも!
      ソーヌ川を越えたらすぐのところにありますよ。ぜひ。
      kico

    • mika
    • 2018年 3月 11日

    そうなんですか?この町に日本人がいらっしゃったとは!驚きです。隣町には一人友達がいますが。最近あまり外に出なくなったからかなー。また美味しいニュース教えて欲しいです。

    • わたしもびっくりです(笑)!
      またおいしいニュースをお届けできるようにがんばります〜。kico

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