お菓子の由来

ブリオッシュの歴史と由来|Brioche

ブリオッシュの歴史と由来|Brioche

ブリオッシュの起源

ブリオッシュの発祥は16世紀のフランス北西に位置するノルマンディー地方といわれています。

地図 ノルマンディー地方の位置

 

ノルマンディー地方は昔から酪農が盛んで、牛乳やバターやチーズが豊富につくられていました。

食事用のパンは小麦粉と水と塩と酵母だけで作られていました。ノルマンディー地方の人々は、その素朴なパンに特産の牛乳やバターや卵を加えてパンを作っていました。バターなどの乳製品や卵を加えると、生地がやわらかくなり味わい深くなります。

お菓子の基本的な材料は小麦粉・バター・卵・砂糖ですが、ブリオッシュも同じ材料をつかいます。そのため、この頃ブリオッシュはお菓子とみなされていました。

名前の由来

1694年に書かれた本の中に、ブリオッシュ Brioche という言葉が使われたという記録が残っています。すでにこれ以前にはブリオッシュという名前で呼ばれていました。

中世時代には教会で祝福パンとしてブリオッシュが使われていました。

祝福パンとはカトリック教会で司祭によって祝福され、ミサの後に配られるパンのこと。

正確にいうと、ブリオッシュよりも、ブリオッシュ生地に牛乳を加えた牛乳パン(pain au lait)のほうが多く使われていました。

Brioche という名前は、ノルマンディーの古い言葉であるノルマン語で「生地をこねる」を意味する動詞 brier から派生したものに、「かき混ぜる」という意味の oche/ocher という接尾語をつけて Brioche となりました。

  • BRI ER + OCHE = BRIOCHE !

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