Fraisier フレジエってどんなお菓子？

スポンジ生地にいちごとクリームを挟んだケーキのことです。フランス風のいちごのショートケーキといったところです。

フランスではいちごの旬を迎える春先によくみられるケーキです。

いちごのショートケーキっぽい見た目ですが、フレジエには泡立てた生クリームはつかっていません。そのかわり、卵やバターのはいった濃厚なクリームを使います。

日本ではケーキにはホイップクリームを使うことが一般的ですが、フランスではケーキに泡立てた生クリームをつかうことはありません。

フレジエはスポンジ生地（ジェノワーズ）を敷き、いちごを並べ、ムースリーヌクリームを詰め、表面に薄く伸ばしたマジパンをのせます。

いちごは側面にいちごの断面が見えるように配置します。ムースリーヌクリームとはカスタードクリームにバターをたっぷりと加えたもので、濃厚な味わいです。

伝統的には、ケーキの表面にピンクに色付けして薄く伸ばしたマジパンを敷きます。

マジパンとは砂糖とアーモンドパウダーを練り合わせたねっとりとした生地で、人形などを作ったりと細工に用いられます。

いちごの季節

いちごをつかったものはフレジエといい、フレジエ Fraisier とは本来は「いちごの苗」のことをいい、フレーズ Fraise とは「いちごの実」のことです。

フランスのいちごは３月〜11月に収穫され、３月末〜６月が旬です。

日本ではクリスマスシーズンにいちごを収穫できるように調整していますが、フランスでは12月〜２月にはフランス産のいちごが出回ることはありません。

アフリカ産などのいちごは見かけることがありますが、あまりおいしくはありません。

フランボワジエもある

そのほかにはフランボワーズ Framboise（キイチゴ）をつかったフランボワジエ Framboisier もあります。

フレジエと同じ材料でいちごがフランボワーズに変わっただけです。こちらもパティスリーの定番です。

フランボワーズは4月〜11月に生産され、7月〜9月が旬です。

Fraisier フレジエの情報