Galette des Rois ガレットデロワってどんなお菓子?
ガレットデロワは「王様のお菓子」という意味で、1月6日のエピファニーの日に食べるアーモンドクリームをはさんだパイのこと。
ガレットとは円の形に平たく薄く焼いたお菓子のことをいいます。粉類に卵や牛乳やバターなどの材料をもちいて丸くて平たければ、サブレやクレープ生地などもガレットと呼びます。
現在ではクリスマスが終わるか終わらないかの時期にパティスリーに並びはじめ、1月いっぱいまで見られます。
一般的にはガレットデロワはパイ生地をつかった平たいものが主流ですが、南フランスではブリオッシュ生地に果物の砂糖漬けを練り込んだものもあります。南フランス以外の地域でも主流はガレットタイプのものですが、ブリオッシュタイプのものも作られています。
Galette des Rois ガレットデロワの情報
名前 | ガレットデロア | ||
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フランス語 | Galette des rois | ||
読みかた | ガレット・デ・ロア | ||
分類 | パティスリー Pâtisserie | ||
生地 | 折込パイ生地 Pâte feuilletée | ||
クリーム | クレーム・フランジパン Crème Frangipane | ||
材料 |
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購入先 |
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名産地 | 全国 |
ガレットデロワの飾り切り
2枚の丸く切ったパイ生地(フォユテ生地 Pâte feuilletée)の間にアーモンド粉と砂糖とバターを混ぜて作ったクリームを加えて、もう一枚のパイ生地を重ねて焼きます。表面には切り込みで模様を描きます。
中身がアーモンドクリームが主流ですが、お店によっては洋梨などのフルーツを加えたり、りんごのコンポートやが入っていることもあります。リヨンでは、名物のプラリネルージュ(赤いプラリネ)のクリームが入ったものも定番です。
また、表面に入っている切り込みの模様にも意味があります。
ひまわり Tournesol
格子模様で、ひまわりの種の部分ぽいデザインになっています。「栄光」という意味があります。
ほかの模様に比べると最も作るのが簡単なので、ひまわりにしているお店は多くあります。この時期にしか出回らないお菓子なので大量に売れるため、作り手側としてはなるべくシンプルに作ってたくさん売りたいですよね。
太陽 Soleil
中心から外側に向けての曲線模様のことで、「生命力」を意味します。
この模様はどちらかというとお菓子屋さんでよく見かける模様で、同間隔に引かれた曲線が美しい模様です。
月桂樹 Laurel

[ 画像引用:https://fr.wikipedia.org/wiki/Galette_des_rois ]
手間がかかり複雑な模様のため高級パティスリーでよく見かけるデザインです。
麦の穂 Oreille de blé
麦の形をした細かい線の切り込みがあるのは麦の穂という模様で、「豊穣」を意味します。
ガレット・デ・ロワは短期間でたくさん作らないといけません。表面のデザインに手間をかけれるかどうかはパティスリー次第ですね。ガレット・デ・ロワの表面のデザインを見ながら、選ぶのも楽しいですね。
ガレットデロワの楽しみかた
ガレットデロワの中にはフェーブがひとつ入っています。
まず、ガレットデロワを人数分に切り分けます。その中で最も若い人がテーブルの下に隠れ、どのガレットを誰に与えるのかを指示します。
ガレットデロワの中にフェーブが入っていた人が王様(王女様)になり、王冠をかぶり、みんなから祝福されます。
ガレットデロワを買うと、パティスリーでもスーパーでも必ず紙でできた王冠がセットになってついてきます。
フランスでは1月6日だけに食べるのではなく、1月中に家庭や職場や学校などやパーティといったさまざまな場面でガレット・デ・ロワを食べる機会があります。だから、王様になれるチャンスは何度もあります。
ガレット・デ・ロワはシンプルな見た目ですが、お値段はちょっと高めです。
1人用、2〜3人用、3〜4人用、4〜5人用というようにサイズが揃っています。1人用にはフェーブが入っていないことがあるので、2〜3人用以上のサイズがおすすめです。